ワイン用ブドウの栽培技術向上で世界と競争へ!ポイントは「台木」
国内外で人気が高まっている道産ワイン。品質を左右するブドウの生産性を高めるための勉強会がきょう余市町で開かれました。勉強会は道が主催し、町内の老舗果樹園・細山ヴィンヤードなどが協力しました。講師として招かれたのはワインの本場・フランスで「国家認定醸造士」の資格を持つ榎本登貴男さんです。ブドウ農園で栽培や醸造を学びながら65歳で資格を取得したプロの教えに地元のワイナリー関係者らおよそ40人が熱心に耳を傾けました。 海外でも人気が高まる北海道産のワインですが、世界でより高く評価されるため重要なのがブドウの品質向上です。その一つのカギが「台木」。ブドウの苗の枝と地面をつなぐ役割を持ちますが、ブドウとの相性が品種ごとに異なり選び方によってその後、数十年の生産性を左右するといいます。 講師を務めた榎本さんの「大事なのは台木を選ぶにあたって、どういうワインを作りたいかを頭に描きながら台木を選択すること」という教えを受け、参加者からは「これまで台木の品種選択を最優先していたけれど、土地にあった台木があるということを知ってすごく勉強になった。どんなワインを作りたいか、どういう風に育てたいかで台木を考える必要がある」と話していました。座学の後は農園に移動してブドウのせん定なども学びました。