「とんでもないクオリティ」のイラスト、描き手は受刑者だった…刑務所でプロの漫画家が指導
前身は有料のサイト
実は、いらすと本舗には前身となるサイトがありました。 渋谷さんが2017年に立ち上げた「漫画家本舗」という漫画の背景画を販売する有料のサイトです。 斬新な取り組みだったこともあり話題になりましたが、利用者はマンガ関係者に限られ、有料ということもあってサイトのアクセス数もダウンロード数も伸び悩んだそうです。 活動を続けるうち、センター生たちから「フリーハンドで人物なども描いてみたい」という声が上がって2カ月ほどで描けるようになったこともあり、「もっと多くの人に彼らの作品を見て、知って使ってもらえるように、フリーのサイトに移行し、名前も漫画用に限定しない『いらすと本舗』としました」と話します。
広告を載せて活動資金に
「いらすと本舗」では、イラストを無料配布する代わりに広告で収入を得ています。 渋谷さんは「広告は活動資金のためで、ご了承ください。また、ご希望のイラストや3D素材がございましたらメールフォームからご連絡ください」と呼びかけています。 個人、法人を問わず利用でき、商用利用も可ですが、利用に際しては規約の確認と遵守が必要です。 「簡単に言えば、犯罪になったり誰かを著しく傷つけて訴えられたりするような作品でなければ問題ありません。R指定の漫画や、同人誌への利用についても問い合わせがありますが、これらも立派な作品だと私は思っていますので、使って頂いてけっこうです」 今回、SNSで大きな話題になったことについて渋谷さんは「サイトのアクセス数も増え、イラストを多くの人に見ていただいたことを、うれしくありがたく思っています」と話しています。 ※4月3日9時41分:記事を修正しました。