一時はクビ覚悟も 54歳レーサーが24歳新鋭に食らいつき地元戦で決勝進出「キツい練習のおかげで今がある」/久留米競輪
久留米競輪場のミッドナイト「オッズパークのオズパ祭2杯(F2)」が18日、2日目を開催。最終日7Rのチャレンジ決勝に出走する高尾剛文(54歳・福岡=66期)に話を聞いた。 地元の高尾剛文が初日に続いて準決勝6Rも石川航大マークから2着。今年2度目の決勝進出で、ホームバンクの久留米では昨年10月以来2場所ぶりのファイナル入りだ。 「連日石川君が頑張ってくれたおかげ。強いし頼もしいですね。本当にありがたい。地元なので結果を残したかったので、なんとか付いていけて良かった」 「子どもは25歳」と話す54歳の高尾が、連日子どもよりも年下で24歳の石川に食らいついて決勝へ。とにかく元気いっぱいだ。 「僕なんかまだまだ。紫原(政文)さんや澤亀(浩司)さん達が頑張ってるので。5、6年前かな、一緒に練習していた人達がどんどん引退していって、自分もクビになっちゃいそうな成績になっていたら、澤亀さんが『(練習に)来い』って言ってくれたんですよ。田中誠のグループですね。それがとんでもない練習量で、キツくてキツくて。バンクでも街道でもひたすら練習して。紫原さんや澤亀さんはバケモノですよ。でも今の自分があるのもその練習のおかげ。澤亀さん達には感謝しかないですね」 身近にいる2学年上の2人もまだまだ元気。紫原はS級で活躍中だ。高尾は決勝でも石川と連係。今年初の地元決勝で存在感を示す。(netkeirin特派員)