鶴川正也が5000Mで13分24秒90の青学大新記録! 原晋監督は日本選手権で入賞期待
日体大長距離競技会兼日体大チャレンジゲームズが2日、横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われ、男子5000メートルで青学大の鶴川正也(4年)が日本人学生歴代12位となる13分24秒90をマークした。21年7月に近藤幸太郎(現SGH)がマークした13分34秒88の青学大記録を更新した。黒田朝日(3年)は13分29秒56、野村昭夢(4年)は13分33秒88で、いずれも従来の青学大記録を更新した。 鶴川は熊本・九州学院3年時に全国高校駅伝「花の1区」(10キロ)で区間賞を獲得するなど、世代トップレベルの選手として入学したが、これまで学生3大駅伝の出場は3年時の出雲駅伝6区8位だけ。青学大が大会新記録で2年ぶり7度目の優勝を飾った今年1月の第100回箱根駅伝でも16人の登録メンバーから外れた。今年の箱根駅伝3区で日本人歴代最高タイムで区間賞を獲得し、優勝に貢献した太田蒼生(4年)ら同期に比べ、鶴川は「今まで僕は期待外れに終わっている」と自身の置かれている状況を正面から受け止めている。それだけに4年目にかける思いは強い。 今季初戦の焼津みなとハーフマラソン(4月7日)では大会運営サイドのミスでコースが短くなるというアクシデントがあったが、1時間2分49秒の参考記録で優勝した。上半期の大一番となる関東学生対校選手権(5月9~12日)では2部5000メートルでケニア人留学生に競り勝ち、13分36秒41で優勝した。一昨年、昨年の関東学生では2年連続で日本人トップの3位だったが、ついに念願のタイトルを獲得した鶴川は「やっと自分の走りを戻せたと思います」と笑顔を見せていた。 鶴川は、この日の快走で日本選手権(27日~30日)の出場をほぼ確定させた。原晋監督は「日本選手権では、まずは入賞を目標に頑張ってほしい」とエールを送った。 箱根駅伝で連覇を目指す青学大にとって、スピードスター鶴川の絶好調ぶりは心強い限り。鶴川は「箱根駅伝は何区でもいいので絶対に走って、チームの優勝に貢献したいです」と意欲的に話す。原監督は「鶴川は今年の箱根駅伝でメンバーに外れた後、悔しさをバネに継続して練習ができています。満足せずに、まだまだ上を目指してほしい」と期待を込めて話した。
報知新聞社