遊園地の立体迷路、腐朽で6人けが 「安全基準策定を」消費者事故調
3年前に兵庫県で6人が重軽傷を負う事故が起きた木造立体迷路について、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)が27日、安全基準を作るよう経済産業省に求める調査報告書をまとめた。同様の立体迷路は全国に約40あるという。こうした木造大型複層遊具に関し緊急的対策として専門家による調査を安全基準作成を待たずに行うよう求めている。 【図】遊具の安全基準、どうなっている? 事故は2021年10月、兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」で発生。木造5階建て迷路(延べ床面積約800平方メートル、定員300人)の3階の床の一部が抜け、利用客7人が2.4メートル下の2階に転落、うち6人が腰椎(ようつい)圧迫骨折などの重軽傷を負った。 施設には屋根がなく、風雨にさらされる構造。報告書では雨水の影響などで梁(はり)が腐って強度が低下、利用者の重みで壊れ、床が落ちたと認定した。
朝日新聞社