支持率低下は「危機感持つべき」、総理の総裁選出馬は「どちらとも何とも」…岸田総理の"側近"木原誠二幹事長代理に聞く【国会トークフロントライン】
他方で、これをドラマティックに上げる手が何かあるのかというと、それもなかなかないのが現状だと思いますから。そういう意味でも、総理がおっしゃってる「一つ一つの仕事を丁寧に結果を出していく」ということ以外にないんじゃないかなと思います。それが王道かなというふうに思いますし、「打ち出の小槌」は無いかなと思います。 ■総理会見で発表 政府の物価高対策は「支持率狙いや“ばらまき”ではない」 ーー岸田総理は今「酷暑乗り切り緊急支援」や骨太の方針などを打ち出しています。支持率アップを狙って、との声もありますが。 自民・木原幹事長代理: 元々、6月から7月、8月も含めて…というのは「政策の季節」なんですよね。6月の中下旬には来年度の予算編成をどうしますか、ということで骨太の方針と成長戦略を作る。そしてそれが7月、8月にいよいよ予算編成に入っていくと、こういうことですから。これは支持率のためにというよりも、政治のプロセスとして必ずやらなきゃいけない。そうでないと来年度予算が作れないということだと思いますから。そういう中でいろんな政策を打ち出しているということだと思います。 ーー物価高対策は総裁選を前にした「ばら撒き」という見方もあります。自民党の中からも「急過ぎる」「何も相談していない」という批判も出ていますが。 自民・木原幹事長代理: 私は総理はそういうお人柄ではないと思いますので、真面目にお考えになって政府としてこういうものを提案をされたと思います。岸田政権の1丁目1番地は、やはりデフレ脱却。特に、賃上げをすることによってデフレ脱却をしていくというのが元々の政策です。一番いいのは賃金が物価を超えて上がって、そして消費が盛り上がることが非常に重要ですが。賃金は2年間かけて、民間の皆さんのご努力もあってかなり上がってきていますが、物価高がこれを上回ってしまって、なかなか消費は伸びていかない。消費が伸びていかないと賃上げはなかなか持続可能にならない、というふうに思います。したがって今本当に胸突き八丁というか非常に重要な局面になっていて、6月から定額減税を入れることによって、賃金プラス定額減税で物価高を越えていこうと。しかし物価高がなかなか収まらない中で、さらにエネルギー補助金を継続することによって、これを乗り越えていこうと。こういうことですから。今の局面で言うと、非常に優先順位の高い政策であることは間違いない。
ーー「酷暑対策なら、なぜ7月からではないのか」という声もあります。 自民・木原幹事長代理: これは電力自由化によってなかなか…今800社ぐらいあるのかな。昔のような旧電力ですぐにできるという体制ではありませんので、ここはやむを得ない面があるかなと思います。いずれにしても政策の課題としては優先度が高いと申し上げていいかと思います。
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