【伝統】おしろいのつきがよいほど豊作 300年続く「おしろい祭り」で来年の五穀豊穣を占う 福岡
FBS福岡放送
福岡県朝倉市で2日、300年以上続くと伝えられる祭りが行われました。顔に塗った「おしろい」のつき具合で来年の豊作を占います。
朝倉市杷木大山(はきおおやま)の大山祇(おおやまずみ)神社では、300年以上の歴史があると伝えられる「おしろい祭り」が行われ、氏子たちおよそ30人が参加しました。 ことしの収穫に感謝し、来年の五穀豊穣を祈願する神事の後、氏子にはお神酒(みき)が振る舞われます。お神酒をいただいて顔が赤くなってくると、いよいよ「おしろい」の登場です。 「おしろい」は、地元で収穫された新米を粉にして水で練ったもので、豪快に顔に塗られます。「おしろい」のつきがよいほど、来年は豊作だと信じられています。 ■氏子 「ことしの秋は、農作物の生育がものすごく悪かった。来年は、もうちょっとよければいいと思います。」
特別に参加を許されたFBSの白野記者も占ってもらいました。 ■白野寛太記者 「冷たい。来年はいい年になりそうです。運・御利益が落ちないように、これを持って帰ろうと思います。」 ■大山祇神社 宮司・神坂貞和さん 「ちょっとやりすぎじゃないですか。つきがいいですね。例年よりもだいぶついたと思います。目が開かない、目が痛いです。縁起のいい年になりました。来年は災害もなく豊作の年になると思います。めでたい日になりました。」
家に着く前に「おしろい」を落とすと御利益が失われると言われていて、氏子たちは「おしろい」を塗ったままの顔で帰宅しました。