シナー 世界1位として初優勝、フルカチュにストレート勝ちで今季4勝目<男子テニス>
テラ・ウォルトマンオープン
男子テニスのテラ・ウォルトマンオープン(ドイツ/ハレ、芝、ATP500)は23日、シングルス決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)が第5シードのH・フルカチュ(ポーランド)を7-6 (10-8), 7-6 (7-2)のストレートで破って優勝を飾り、3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)以来となる今シーズン4勝目をあげた。 【 新王者シナー また異次元ショット「非現実的」】 22歳のシナーが同大会に出場するのは2年連続2度目。昨年は準々決勝で途中棄権し大会を去った。 シナーは6月10日付のATP世界ランキングで初の世界ランク1位の座に就いており、王者として迎える初の大会となった今大会は1回戦で同27位のT・フリークスポール(オランダ)、2回戦で同45位のF・マロジャン(ハンガリー)、準々決勝で同41位のJ・シュトルフ(ドイツ)、準決勝で同42位のジャン・ジジェン(中国)を下し決勝に駒を進めた。 決勝戦、シナーは10本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに94パーセントの高い確率でポイントを獲得。フルカチュに1度もブレークを許すことのないプレーを見せる。リターンゲームでは13本のサービスエースを決められるなど、同じくブレークを奪うことができなかったが、2度のタイブレークを制し1時間49分でタイトルを手にした。 シナーが今季ツアー優勝を飾るのは1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、2月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)、3月のマイアミ・オープン以来4度目。キャリアでは14勝目となった。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはシナーのコメントが掲載されている。 「とても意味のあることだ。フビ(フルカチュ)との試合はタフだったね。いいサーブを打たなければならないことはわかっていたし、全セットを通して、本当に重要なポイントは2、3ポイントしかない。だからそこを取れたのはうれしかったし、大事な場面で最高のプレーができるように努力した。グラスコートでの初優勝はとてもいい気分だ」 また、世界ランク1位として初めて臨む大会でタイトルを獲得したのは史上8人目となった。直近では2016年にA・マレー(イギリス)が年末の最終戦Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)を制している。