中国海警がフィリピン補給船と「衝突」 南シナ海で 「取り締まり実施」と発表
【北京=三塚聖平】中国で海上警備を担う中国海警局は17日、南シナ海のアユンギン(中国名・仁愛)礁近くの海域でフィリピンの補給船1隻を取り締まったと発表した。補給船が警告を無視し、海警局船に故意に接近して衝突させたと主張している。 南シナ海では領有権を争う中比の対立が深まっている。中国は海警局が中国領海に違法侵入した疑いのある外国人を最長60日間拘束できると定めた法令を今月15日施行しており、事態がさらにエスカレートすることが懸念されている。 海警局の発表によると、フィリピンの補給船が17日朝に「不法侵入」し、海警局が取り締まり措置をとった。補給船が数度の警告を無視し、意図的に危険な方法で海警局船に接近して衝突を引き起こしたという。取り締まり措置の具体的な内容については説明していない。 海警局は「法に基づいた」措置だったとして、「責任は完全にフィリピン側にある」と主張している。