【安田記念】鬼脚魅せたナミュール2着 武豊「惜しかった。悔しい」メンバー最速の瞬発力発揮
「安田記念・G1」(2日、東京) J・マクドナルド騎乗のロマンチックウォリアーが1番人気に応え、G1・5連勝で春のマイル王に輝いた。海外からの遠征馬として、安田記念では06年(ブリッシュラック=香港)以来18年ぶり、JRA・G1では15年高松宮記念(エアロヴェロシティ=同)以来9年ぶりの勝利。2着に4番人気のナミュール、3着に2番人気のソウルラッシュが続いた。 これが本来の姿、ナミュールの鬼脚だ。勝ち馬には届かなかったが、ソウルラッシュを競り負かして2着を確保。日本馬のレーティング最上位の面目を保った。 前走のヴィクトリアMは2番人気の支持を受けるも、海外遠征帰りという調整の難しさもあって8着に敗退。だが中2週で臨んだ今回、「レース前から前走より気があった」と返し馬から武豊は手応えを感じていた。道中は中団馬群の直後で追走。直線では上がり3F32秒9とメンバー最速の瞬発力を発揮し、2着争いを鼻差制した。 2度目のコンビとなった武豊は「いいレースをしてくれた。惜しかった。残念。悔しい」と天を仰ぎ、高野師は「勝った馬はズバ抜けた馬ですが、ナミュールの強さの一端は示せたと思う」と納得の表情。秋には再び頂点に立ち、完全復活を証明する。