法改正でどこでも提出可能に…『婚姻届』で半田市が調味料などプレゼント “日本一婚姻が祝福される街”目指す
2024年3月の法改正で、婚姻届は全国どこでも手軽に提出できるようになりました。若い人の人口が減少していることに危機感がある愛知県の半田市は「日本一婚姻が祝福される街」を目指し、婚姻届を出したカップルに渡すプレゼントに力を入れています。 【動画で見る】法改正でどこでも提出可能に…『婚姻届』で半田市が調味料などプレゼント “日本一婚姻が祝福される街”目指す
■地元が誇る大企業「ミツカン」の「味ぽん」も…半田市の充実プレゼント
半田市では、婚姻届を出すとお祝いのプレゼントがもらえるという取り組みを行っています。プレゼントは「祝福」「新婚」「ハート」をテーマに、地元の会社などが提供する全7品です。
半田市の豆知識が書かれたトイレットペーパーや、『愛してる』という銘柄の日本酒もあります。
市が誇る企業、ミツカンからのプレゼントは「味ぽん」です。温かい食卓を充実させてほしと、オリジナルのレシピ本も付いています。
半田市の隣、阿久比町の老舗はちみつ店「竹内養蜂」からは、ハニーとあま~いを掛けたはちみつ飴です。そのほかにも、プロのカメラマンによる記念写真の撮影など、合わせて7品、およそ3000円相当が贈られますが、かかる費用はそれぞれの会社などの持ち出しです。 20代夫婦: 「うれしいです。味ぽんとか何を食べるにもかけたりするので。7品目もらえるというのにすごく心ひかれたのはあります」
■法改正をチャンスと捉え…心のこもったプレゼントで「将来の定住先の候補に」
半田市がこの取り組みを始めたワケは、25歳から39歳の人口減少への危機感からです。 半田市役所の担当者: 「半田市に本籍がある人の約6割が、半田市以外の所に婚姻届を出されてしまう。お祝い品を通して、半田市に婚姻届を出してくれる方が増えるといいなと思っています」 2024年3月の法改正までは、本籍地以外の自治体で婚姻届を提出する際には戸籍謄本が必要でしたが、改正後は不要となり、旅先や思い出の場所など全国どこでも手軽に提出できるようになりました。
半田市ではこれまでも、婚姻届を受け付けた際にプレゼントを贈っていましたが法改正をチャンスと捉え、10月から品数を増やしさらに豪華になりました。「日本一婚姻が祝福される街」を目指し、県内で最多となる7品を贈ることにしました。 半田市役所の担当者: 「将来的に定住を考えた時に、半田市を候補の一つとして考えてもらえるとうれしいです。日本一ハートがこもっているプレゼントだと思っています」 プレゼントは2025年度からは、新たなものを検討しているということです。
■他自治体のプレゼントは
愛知県では半田市以外でも、婚姻届を受け付けた際にプレゼントを贈っています。東浦町は特産品の巨峰、またはお米1キロと地元の福祉施設の利用者が作ったシフォンケーキです。 県内でも有数の花の生産地、田原市は、市内で栽培された季節の花を使ったアニバーサリーフラワーをプレゼントしています。 稲沢市はオリーブの苗木です。ギリシャのオリンピア市と姉妹都市提携を結んでいて、オリーブの木がギリシャ神話に度々登場することから、家庭のシンボルにしてほしいという思いが込められているということです。 また、豊田市では市の木材を使ったフォトフレームなど、多くの自治体でプレゼントがあります。