スバル斬新「ド迫力スーパーカー」がスゴイ! 「水平対向エンジン」搭載で“600馬力”&巨大ウィング採用! スバルが本気で作った「VIZIV GT」とは?
スバルの技術大集合! ド迫力の「水平対向スーパーカー」とは?
現在スバルは日本において11車種を展開しており、そのうち6車種がSUVが占めている状況で、ラインナップの主流となっています。 しかし過去には、かつて同社の技術力とデザイン哲学を凝縮したスーパーカーを披露していました。 一体どんなクルマなのでしょうか。 【画像】「超カッコイイ!」 これがスバルの「和製スーパーカー」です!(30枚以上)
そのクルマとは「VIZIV GT ビジョン グランツーリスモ」です。 このモデルは、ソニー・コンピュータエンタテインメントが展開しているレースゲーム「グランツーリスモ」が手掛けるプロジェクト「ビジョン グランツーリスモ(Vision Gran Turismo、以下VGT)」によって誕生しました。 このプロジェクトは、グランツーリスモ15周年を記念して、開発者の山内一典氏が「各自動車メーカーにとって理想のGTカーをデザインしてほしい」と呼びかけたことが始まったもので、実在の自動車メーカーが未来のGTカーを想像し、ゲーム内で走らせることができるという革新的な活動です。 これまでメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、プジョー、さらにはフェラーリやランボルギーニなどの著名メーカーが参加し、2024年現在では35種類以上のVGTモデルが登場しています。 各メーカーが提供するVGTは、単なるゲーム内の車両を超えて、モーターショーなどで実物モデルが展示されることもあるほどです。 VGTはメーカーの未来ビジョンを反映し、コンセプトカーの役割を担っています。 これにより、各社のブランドが目指す方向性やテクノロジー、デザイン哲学がゲームを通じて表現されているのです。 スバルもそのプロジェクトに参画し、2014年11月にVIZIV GT ビジョン グランツーリスモを公開しました。 スバルのブランドを象徴するデザインと技術が融合した1台となっており、2014年のジュネーブモーターショーで発表された「VIZIV 2 CONCEPT」をベースに企画されたといいます。 VIZIV GT ビジョン グランツーリスモのデザインは、未来的でありながらもスバルらしさを強く感じさせます。 低く幅広いシルエットや立体的なブリスターフェンダー、ソリッドな面構成が特徴で、近未来のGTカーとしての存在感を放っています。 また、フロントには当時のスバルの市販車「レガシィB4」や「アウトバック」、「WRX」、「レヴォーグ」で採用されていたヘキサゴナル・グリルが搭載されており、スバルらしいアイデンティティを強調。 さらに、スバルが長年築いてきた「速くて実用的なステーションワゴン」のイメージを踏襲するかのような、シューティングブレークスタイルの2ドアワゴンボディが採用されているのも大きな特徴です。 このデザイン要素は、単なるスーパーカーではなく、実用性とスピードを兼ね備えたスバルのブランド理念を具現化しています。 パワートレインには、スバル伝統の2リッター水平対向エンジンが搭載されており、これにダイレクトインジェクションターボを組み合わせて高出力を実現。 また、フロントに1基、リアに2基のモーターが搭載され、システム全体の最高出力は600馬力に達するとしています。 さらに、各モーターは独立して制御され、トルクベクタリング機能により優れたコーナリング性能を発揮。 この技術は、実際のスバル車で採用されている技術と共通しており、リアルな運転体験が提供されることを示しています。 VIZIV GT ビジョン グランツーリスモは、スバルの技術力とデザイン哲学が凝縮された「夢のクルマ」として、ゲームのなかだけでなくクルマ好きの心にも深く刻まれた1台です。
くるまのニュース編集部