フィール・グッド消費で広がるD2Cジュエリー 「アルティーダ ウード」初のコンセプトショップが登場
独自の世界観と途上国支援で広がるファンの輪
「アルティーダ」は創業時から、ジュエリーの枠にとらわれず、オリジナルのフレグランスやビーガンネイルポリッシュの販売や“ミュージアム”での占い体験などを通して独自の世界観でファンを増やしてきた。また、同ブランドがビジネス活動を通して目指しているのは“エシカル・サーキュレーション(倫理的で持続可能な循環)”で、それを象徴する活動の一つがチャリティーだ。「アルティーダ」のジュエリーはインド・ジャイプールで制作されており、ブランドの原点とも言えるインドへの還元を目的に19年に“アイ アム ドネーション”プロジェクトをスタート。プロジェクトアイテムの1点の購入につき1000円が寄付され、さらに、そのアイテムの写真を#iamdonationを付けて投稿すると100円寄付できるというものだ。この寄付金で22年には、インド・ビハール州に6つの幼稚園を建設。現在、さらに6つの施設を建設中だという。
ジュエリーのパッケージには、廃棄予定のサリー生地を使用した巾着袋を用意。プロジェクトアイテムも巾着袋もインド人の女性の手でつくられており、職業支援と収入サポートにつながっている。新店舗のコンセプトである“ハンド・トゥ・ハンド”にも、インド女性の手から消費者の手へという思いが込められている。「アルティーダ」では、これら支援の様子や現地リポートを積極的にSNSなどで発信している。
島MDは、「新しいお客さまの多くが、ブランドの根幹にあるエシカル・サーキュレーションに共感してくれている。ブランドコンセプトをしっかり読んだ上で、『アルティーダ』を選んでもらっている。年齢層も20~60代と幅広く、ブランドの世界観を守りつつ、この輪を広げていきたい」と話す。ブランド創業時から大切に育ててきた“エシカル・サーキュレーション”。魅力的な商品や価格だけでなく、作り手のストーリーを消費者と共有しながら、継続的に支援していくというブランドの姿勢が“フィール・グッド”消費の後押しとなっているのだろう。