やさしさMAXと評判のQi10ドライバーはどこまでゴルファーにやさしいのか「2打目の風景が違って見えた」
ボールはフェースのどこに当たってるんだ??
そんなわけで、ロッテ葛西練習場の3階打席に立った。なぜ3階なのか? ボールが遠くまで飛ぶし、球筋がよく見えるから。 この練習場は全打席にトップトレーサー(弾道測定器)が付いてるハイテクドライビングレンジなのだが、敢えて使わない。数字をみるとがっかりするし、力むから。そもそもボールがワンピースのレンジボールなので、補正をしてあるとはいえ、コースボールとは飛び方が全く違うはずという素人考えのもと、弾道測定器は使わないのだ。 まずはMAX/SRシャフトを打ってみる。グリップがソフトで非常に握りやすい。2球、3球と丁寧に打ち急がないようにスウィングする。 んっ、ボールはフェースのどこに当たってるんだ?? 打感はスーパーソフト。手にバシっとくる手応えがない。 あれっ? 今度こそ芯で打ってやると力感を込める。 まだ感触が頼りない。 こうなってくると素人の悲しさで、どんどん力む。球は右に左にとっちらかる。 しかし打球は8割がた右に出て、そこからさらにスライスする。まるでクラブの性能を活かせていない。 気持ちを切り替えようと、ノーマルモデル/Sシャフトに持ち替えてみた。気のせいか、こちらの方が打感がストレートに伝わってくるように感じる。そうすると力まずに打てる。 結果、球筋ははるかに安定し、目視では明らかに飛んでいる。どう考えても、試打者の体力とかスウィング力から考えるとMAXにRシャフトのほうが適していそうなのに……。 明らかに試打者の力不足によるものなのだが、MAXもノーマルも練習場での試打では、クラブ本来の性能を感じとることはできなかった。 でもとにかく一度はラウンドで使ってみることにした。
とにかく振りやすくて気持ちいいなあ
試打者のホームコースでのラウンド当日朝、ドライビングレンジにて、Qi10、Qi10MAXを、それぞれ打ってみた。 このコースの練習場はロストボールもレンジボールにまじって出てくる。そのコースボールだけを選り分けて、まずは、練習場で少々よかったほうのノーマルモデルから打つ。 おやっ? ぜんぜん打感が違う。ちゃんとフェースのどこに当たったかを感じる。力まない。球がまっすぐ飛んでいく。高さも十分だ。Sシャフトなのに振り切れる(ような気がする)。 実はステルス、ステルス2もかなり打ったが、どうしても打感が好きになれず手放した試打者だが、これはいける! フルチタンほどではないが、酔えるかもしれない。 MAXはどうなんだろう。 結論から言うと、ノーマルとまったく遜色ない打感で、やはり酔えそうだ。 ノーマルと比較すると、試打者の場合、出玉がほんの少しだけ右かもしれない。しかし、ノーマルでもほとんどストレートボールだったけど、MAXはまるで曲がらない。出玉が右寄りなのは試打者がヘボだからだと思う。 とにかく振りやすくて気持ちいいなあ。