【中日】高橋宏斗、今季14イニング防御率0.00の得意コイ料理でチーム加速させる 前半戦のヤマ場12日間11試合へ闘志
上位浮上へ勝負どころを迎える。中日は5日から12日間で11試合の過密日程を戦う。初戦となる5日広島戦(バンテリンドームナゴヤ)で大事な先陣を託されるのは、先発・高橋宏斗投手(21)。防御率0点台を誇る右腕は、白星はもちろん、カード全体の流れをつくる決意でマウンドへ向かう。 梅雨の合間のうだるような暑さ。本格的な夏の訪れとともに、シーズンも前半戦終了まであと14試合に迫った。オールスター休みの前に「6」ある借金をどれだけ減らせるか。5日からの12日間に詰まった11試合が一つのヤマ場だ。 まずは広島を本拠地に迎えての5日からの3連戦。シーズン初顔合わせとなった4月5日からの3連戦ではすべて完封勝利を収めてスイープし、今季はここまで6勝3敗1分けと勝ち越している。セの5チームの中で竜が唯一勝ち越せているチームであり、首位・広島にとっては最も分が悪い相手が中日だ。 その広島戦の初戦先発を任されるのが高橋宏。今季は2戦に先発し、計14イニングを投げて防御率0・00と”コイ料理”を得意とする。対広島だけではなく、今季を通じて防御率0・74と抜群の安定感を誇る右腕は「1戦目の流れが2戦目、3戦目と続くと思う」。後に続く投手がいい流れに乗れるような投球をと語った。 金曜日を任される投手としての宿命をひしひしと感じている。広島の予告先発は防御率1・57の左腕・床田。カード頭を取りたいのはどのチームも同じで、エース級との対戦が続く。「めちゃくちゃいい投手ですよね。投げ負けないように頑張ります」と静かに闘志を燃やした。 高橋宏に続いて6月27日阪神戦(甲子園)で6回まで零封と昨季のMVP右腕・村上と投手戦を演じた梅津が中8日で登板。3戦目には前回登板で5イニング無失点と好投した松葉がそのまま中6日で回る。今季広島に勝った6戦のうち5戦は完封勝利。すべての勝ち試合で1失点以内に抑えているだけに投手陣の踏ん張りが勝敗に直結しそうだ。
中日スポーツ