蕎麦好き、DEENの池森秀一が「鎌倉観光時に立ち寄ってほしい」と語るオススメ蕎麦店[FRaU]
食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回は、蕎麦好きミュージシャンとして、『マツコの知らない世界』に出演するなど、さまざまなメディアで蕎麦愛を語っている、DEENのヴォーカリスト・池森秀一さんがオススメの蕎麦店をレコメンド。鎌倉観光に最適な位置にある雰囲気抜群のお店です。
繊細な蕎麦をキッチリ味わえる つゆ、ねぎにもこだわりあり
「鎌倉観光の際にぜひ立ち寄っていただきたいお蕎麦屋さんです」。 池森さんオススメの蕎麦店は「鎌倉 茶織菴(さおりあん)」。鶴岡八幡宮近くにあり、まさに鎌倉観光にピッタリです。 蕎麦好きが高じて建築家から転身した関孝和さんが、2008年にオープン。築約100年の民家を改装したお店は、建築家らしいこだわりが随所に見られます。 特筆すべきは、「日本文化を楽しんでいただきたい」と「二畳台目」という4名ほどが入れる広さで作られた茶室が併設されていること。また、ファサードとして、にじり口や連子窓、下地窓も付けられ、雰囲気抜群です。 「古都鎌倉で、少しノスタルジックな思いで食べる大将の打つ蕎麦は、洗練されています」
蕎麦は、群馬県赤城市の常陸秋蕎麦と北海道北空知産をブレンドした蕎麦粉を手打ち。程よいコシ、華やかなのど越し、豊かな風味を楽しめるよう、1.2mmの細切りで提供しています。
「薬味のねぎも、つゆも美味しいです」と池森さんが言うように、蕎麦をおいしく食べるための“脇役”にも気を配っています。 つゆは、薄削りのカツオ節を2種類使用。本枯節で香りを、亀節でコクを出し、カエシとバランス良く調整。辛すぎず、ダシの風味が香るように仕上げています。 ねぎは、埼玉県幸手市産の千住ねぎ。左手にねぎを3本ほど持ち、まな板を使わずに空中でカット。細胞を潰さないようにできるだけ薄く切っていきます。ツーンとした辛みを抑え、爽やかな香りが出るように、カット後は水にさらして絞っています。