「私は何も怖くない」女子ボクサーの“性別騒動”も意に介さず 次戦相手が強気宣言「棄権する決断は理解できない」【パリ五輪】
衝撃的な結果が波紋を呼んだ。 現地時間8月1日、ボクシング女子66キロ級2回戦が行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)がアンジェラ・カリニ(イタリア)と対戦。開始46秒で相手が棄権する形で勝利した。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 昨年の世界選手権時に、国際ボクシング協会(IBA)の性別適格性検査で不合格となっていたケリフ。XY染色体を持っていたとされ、出場権も剥奪されていた彼女の五輪参戦は、小さくない反発を招いていた。 国際オリンピック委員会(IOC)は「女子カテゴリーに出場する選手は全員、競技参加資格を満たしている」と公表。大会参加が医学的に問題ないと判断していたが、「今までに受けたことない痛みだった」と涙したカリニの敗戦が疑念をより大きくした感は否めない。 そんな世界的な混乱の中で、ケリフの次戦の相手となる選手は強い意気込みを語る。現地時間8月3日に行われる準々決勝で対峙するアンナ・ルツァ・ハモリ(ハンガリー)は、英紙『Daily Mail』などの取材で「私は何も怖くない」と強調。「報道やSNSは気にしてないし、もしも彼女が『男性だ』って言うなら、私にとってはより大きな勝利になる」と語った。 さらに「メディアやSNSで流れるコメントやニュースは気にしてない。とにかく自分のことだけに集中したい」と語った23歳は、物議を醸したカリニ戦を次のように振り返っている。 「正直、棄権するという決断は私には理解ができない。どのボクサーも諦めない気持ちは同じだと思っていたから。でも、それが彼女(カリニ)の選択だった。その理由は私には分からない。でも、それが彼女の人生」 果たして、「どうなるかは分からないけど、私は戦う」と強気に語ったハモリは、ケリフといかなる勝負を見せるのか。戦いの行方は世界的な注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]