大谷翔平と対戦すれば…「内角で体をのけぞらせ、高めを攻め、最後は外角低め」通算303勝ランディ・ジョンソン氏が攻略法を披露
大リーグの2024年ワールドシリーズ(WS)は25日(日本時間26日)、ヤンキースがドジャースの地元ロサンゼルスに赴き、開幕する。メジャー通算303勝を積み上げた殿堂入り左腕、『ビッグ・ユニット』ことランディ・ジョンソン元投手(元ダイヤモンドバックス)は24日(同25日)、米著名スポーツキャスターのユーチューブ・チャンネル『ダン・パトリック・ショー』に出演。自身がもしドジャースの大谷翔平選手(30)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)と初対戦するとしたらどう投げるかと聞かれ、詳細を語った。 左打者の大谷の場合、まず内角をえぐってから外角低めで仕留めるという。「慎重に投げる。大谷が引っ張るシーンをたくさん見てきた。だから、初球は内角低めにいかないよう細心の注意を払って投げる。普通、左打者のスイング軌道は内角でアッパー気味だ。一方、右打者は通常もっとレベルスイングだ。左打者がホームランを打つ球の多くは内角低めで、右打者の場合は真ん中の球だ。だから、(対大谷の)初球は内角に投げて体をのけぞらせ、『内を攻めるぞ』と知らせる。そこから高めに移り、内角低めは避ける。高めというのが肝心だ。もちろん、彼が高めをさばけることは知っているがね。そこから、最後は外角低めにいく」 また、右打者のジャッジに関しては「フランク・トーマスと対戦したのと同じように投げる。とはいっても、フランクに失投を打たれたボールは、まだ空中のどこかを飛んでいるだろうがね。まず、できればストライクを先行させたい。そして、内角低めへの変化球。これは浮かないようにしなきゃならない。そうでないと、600フィート(約183メートル)はかっ飛ばされるからね」と語った。フランク・トーマス(元ホワイトソックス)は通算521本塁打で、こちらも殿堂入りしているレジェンドだ。 ジョンソンはサイ・ヤング賞5度、最優秀防御率4度、奪三振王9度、球宴選出10度。Dバックス時代の2001年はヤンキースとのWSで第2、6戦に先発し、勝利投手。最終第7戦も8回途中からリリーフ登板してチームを逆転サヨナラ勝ちと初の世界一に導き、カート・シリングとともにシリーズMVPに輝いた。このシリーズは『21世紀で最高のWS』との呼び声が高い。
中日スポーツ