村田碧、TKOでスーパーフライ級新人王に スパーリングで助言送った田中恒成「王者になるポテンシャル持つ」【ボクシング】
ボクシングの全日本新人王決定戦が21日、東京・後楽園ホールであり、スーパーフライ級の村田碧(20)=松田=が、4回TKO勝ち。前WBO同級王者の田中恒成(畑中)とのスパーリングを自信に、日本ランキング入りを決めた。 一撃で決めた。4回のゴング直後、間合いを詰めた村田が、狙い澄ました右アッパー。高橋(角海老宝石)が崩れ落ちると、レフェリーが即座に試合を止めた。 喜びのリアクションはほぼなし。一礼してリングを降りると「完封するつもりだった。体を使って前に出る相手の見せ場も作ってしまった」と淡々と振り返った。 世界4階級制覇経験者の金言が生きた。8、9月に田中と計15ラウンド。圧倒された中で、わずかな手応えはリーチを生かした左のパンチだった。「すごく良かったよ」と褒めてもらった。KOシーンに加え、3回に右フックで奪った1度目のダウンも起点は左フックだった。 田中から「今後、チャンピオンになるポテンシャルを持つ注目選手」と期待される20歳は、これで7戦全勝(5KO)。連勝街道を突っ走り、昨年の全日本スーパーバンタム級新人王の同門・武藤が今月、日本ユース同級王座を獲得したのに続き、ベルトを目指す。
中日スポーツ