「リラの花」主演の山田杏奈「見た方が優しい気持ちに」北海道ロケで役衣装公開
NHK総合で2025年2月1日より放送される土曜ドラマ「リラの花咲くけものみち」(土曜午後10:00)の北海道ロケが10月に行われ、主演の山田杏奈、當真あみ、萩原利久の役衣装が初公開された。山田は「広大な景色の中で撮影できて気持ちがいい。見た方が優しい気持ちになってもらえるドラマだと思います」と、撮影地の感想やドラマの見どころについて語った。 「リラの花咲くけものみち」の原作は、「第7回 未来屋小説大賞」に続き、「第45回 吉川英治文学新人賞」をダブル受賞した藤岡陽子氏による同名小説。ドラマの脚本は、連続テレビ小説「スカーレット」、ドラマ10「満天のゴール」(ともにNHK総合ほか)の水橋文美江氏が担当する。獣医師を目指す元ひきこもりの少女・岸本聡里(山田)を主人公に、北海道の大自然の中で命の重さや喜び、別れの切なさなどを経験しながら成長する若者たちの青春を描く物語。當真は、あるコンプレックスを抱え、初めは聡里を毛嫌いするものの、やがて親友となる梶田綾華役、萩原は野鳥観察が趣味の同級生・久保残雪役を演じる。ほか出演は佐藤寛太、山崎静代(南海キャンディーズ)、甲本雅裕、石橋静河、風吹ジュン。演出は谷口正晃。全3話の予定。 北海道ロケは10月5~25日に江別市の大学などで行われた。9日のキービジュアルの撮影では、獣医学生の実習用作業服を着た山田と當真、野鳥観察時の衣装を着た萩原が登場。北海道ロケの感想とともに、視聴者へのメッセージを役柄と併せて紹介する。
【出演者 コメント】
岸本聡里役・山田杏奈 「原作の舞台である北海道で撮影させていただけることはとてもありがたかったです。北海道パートの大半は江別市の大学で撮影しているのですが、エキストラとしてたくさんの学生さんたちに参加いただき、皆さんの動物に対する思いを間近で見させていただきました。生き物への理解が深まっている感覚があります。何より広大な景色の中で撮影できるというのはすごく気持ちがいいですし、うれしかったです。見た方が優しい気持ちになってもらえるようなドラマだなと思います。聡里を真摯(しんし)に演じて、人間と動物の触れ合いや人間同士の関係などがしっかり伝わるドラマになっていたらいいなと思います。楽しみにしていただけたら幸いです」 梶田綾華役・當真あみ 「北海道に来ること自体が初めてでした。自然に囲まれた環境の中で、新鮮な空気を吸って、気持ちも入れ替わって、のびのびと撮影できたと思います。本作への出演をきっかけに、馬の出産の動画を見たりしました。普段の生活の中ではあまり触れてこなかったことを知れて勉強にもなりますし、知らないことを知れることは楽しいなと思いながら撮影しました。私自身はペットを飼うなどの経験がなくて、実際に大きい動物を見る機会があまりありませんでした。命の尊さを知ることができる作品だと思います。自分が今まで食べ物としていただいていた命も、世話をする人がもちろんいて、大切に育てられてきた過程がある。だからこそ、命の大切さを意識して生活する必要があると思いましたし、見た方にもそれが伝わるといいなと思います」 久保残雪役・萩原利久 「ベタですけど、北海道は大きいなと思いました。文字で読むなど情報としては知っていましたが、実際に来て、目で見ると、本当に実感する瞬間が多いと思いました。僕は割と、現場で見たものや触れたものからインスピレーションを得て、イメージを膨らませることが多いのですが、土地の大きさや動物に接することで、台本で読んだ時よりもイメージが色づいていく感覚が、現場ではより感じることができました。それを漏らさずに表現していきたいです。ドラマってフィクションではあると思うのですが、動物たちはフィクションでない部分もあるのかなと思います。フィクションとノンフィクションの部分が入り交じるドラマは多くはないと思いますし、ここまで動物というものにフィーチャーしたドラマも多くない気がするので、新鮮に見ていただけるのではと思います。北海道という素晴らしい環境を生かして撮影しているので、楽しく見ていただきたいです」