ジャスティン・ビーバーを見出した敏腕マネージャー、スクーター・ブラウンが引退を発表
ジャスティン・ビーバーを発掘、超売れっ子アーティストに育て上げた敏腕マネージャーとして知られるスクーター・ブラウン。マネージャー業から引退することを発表した。
現地時間6月17日(火)にインスタグラムに長文のメッセージを投稿したブラウン。「23年。私が音楽界でマネージャーとしてやってきた長さだ」と綴り、これまでのキャリアを振り返っている。「私は恵まれている。映画『フォレスト・ガンプ』のような人生を送りながら、世界がこれまで見たこともないような才能あふれる人たちの旅に立ち会い、それに参加できたんだ。いつも自分をつねりながら『どうやってここまで来たのだろう?』と思っていた。そして23年後、音楽マネージャーとしての章は終わりを告げる」。
ブラウンがマネージメント業を始めたのは19歳のとき。「しばらく前から望んでいたことではあるが、『アーティストたちがいなかったら自分はどうなるのだろうか』という質問に答えるのが本当に怖かった。だから今、変な気持ちだ。この仕事を始めたとき私はまだ19歳だった。つまり大人になってからずっと、アーティストマネージャーとしての役割を演じ週7日、1日24時間待機していた。20年間、そうすることを愛していた。それしか知らなかった」。その気持ちに変化があったとブラウンは綴っている。「しかし子どもたちが大きくなり私生活にも打撃を受けたことを受け、子どもたちを私が失いたくない3人のスーパースターだと思うようになった」。ブラウンは2021年7月に妻のヤエル・コーエンと破局、2022年9月に離婚している。
ブラウンは2010年にエンタメ会社SBホールディングスを立ち上げ、ジャスティンやアリアナ・グランデらをマネージメントしてきた。そのSBホールディングスを含む自分の持ち株会社、イサカ・ホールディングスを2021年4月に韓国の大手芸能プロダクションHYBEに売却、HYBEアメリカのCEOに就任した。ブラウンはHYBEの創業者パン・シヒョクについて「今の私が人生でどのような位置にいなくてはいけないのかを理解してくれる真の友人」になってくれたと感謝すると「私はまず父親であり、次にCEOであり、もうマネージャーではないということだ」。今後もHYBEアメリカのCEOは続けていくという。