開幕勝利の西武・今井達也「常に強気で攻める」11奪三振でレジェンドに肉薄 浅村栄斗から3連続K 早川隆久には甲子園に続き投げ勝つ
◆楽天0―1西武(29日、楽天モバイルパーク宮城) 初体験の開幕マウンドですごみが増した姿を見せつけた。7回を散発2安打で零封。8年目で初の大役を務めた今井が胸を張った。「どの選手からも関係なく三振が取れた」。毎回の11三振を奪っての開幕白星。開幕戦の2桁奪三振はチーム14年ぶりの快挙だった。 ■秋山幸二さんが〝伝説のバク宙〟披露!? 【動画】 楽天戦は2021年から10連勝。昨季本塁打王の浅村から「名前負けしない。常に強気で攻める」との言葉通りに3打席連続三振を奪った。7回はこの日最速タイの157キロ直球でファウルを打たせ、直後にスライダーで空振り三振を奪った。 千葉・木更津総合高のエースだった早川との投手戦。栃木・作新学院高で優勝した2016年夏の甲子園以来の投げ合いだった。「先にマウンドを降りることだけはしたくない。絶対に投げ勝つ気持ちだった」。8年前の準々決勝に続き、快投で白星を引き寄せた。 2月の春季キャンプ中に、松井監督から開幕投手を通達された。「チームを代表して投げるので、責任感を強く持ってマウンドに立つ」と静かに気合を入れていた。楽天に二塁すら踏ませない開幕勝利で期待に応えた。 西武の開幕投手の2桁奪三振は、10年に涌井(現中日)がロッテから11奪三振を記録して以来。05年に松坂大輔が記録した開幕戦の球団最多12奪三振に迫る快投を、外崎が「何とか勝ちをつけたかった」と8回の決勝三塁打で援護した。 8回以降は甲斐野とアブレイユが虎の子の1点を守り切った。就任2年目で初の開幕戦勝利に、松井監督は「全員でよく1点を守った。言うことない」とご満悦。自慢の投手力を武器に守り勝つ今季の戦い方で好発進した。(末継智章)
西日本新聞社