「お前にプロレス人生狂わされたんだよッ!」闇堕ちした元アイドルレスラーが逆恨みの復讐劇!両国国技館で赤いベルトに挑戦決定
11日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『第14回 ゴッデス・オブ・スターダム ~タッグリーグ戦~ in KORAKUEN NIGHTER』が開催。上谷沙弥が中野たむの持つ赤いベルトに挑戦することが決まった。 上谷とたむの出会いは、たむが2018年にスターダムの姉妹団体として旗揚げした『スターダム★アイドルズ』で上谷がアイドルズの1人としてプロレスデビューしたことに遡る。 上谷が練習生からやり直してスターダムからデビューした後には、上谷とたむは節目節目でシングルマッチを実施。2021年12月には白いベルトをかけての闘いで上谷がたむを破って師匠超えを果たし、その後は良きライバルとしてしのぎを削ってきた。 2人は昨年7月にシングルリーグ戦『5★STAR GP 2023』開幕戦でも対戦したが、その際に上谷が照明用鉄柱によじ登って高高度からのダイブを敢行。これで上谷が左ヒジを脱臼して長期離脱。優勝候補筆頭として目されていたタイミングでの欠場や、開幕戦からリーグに大穴を開ける形となった上谷はメインストリームから外れてしまう。 約4ヶ月後に元気に復帰した上谷であったが、このときの心の傷は大きく残っていた様子。その後に【Queens Quest】の事実上の崩壊、ファンからの誹謗中傷問題などもあり、さらに心の傷を広げた上谷は闇堕ち。刀羅ナツコ率いる悪の軍団【H.A.T.E.】に加入し、秘め続けてきた狂気を存分に振りまいている。 この日は、タッグリーグ戦『ゴッデス・オブ・スターダム』公式戦にて中野たむ&玖麗さやかvs小波&上谷沙弥の試合が実施。現在赤いベルトを持つたむと、闇堕ちした上谷の旧師弟対決に注目が集まっていた試合だ。
握手を求めるたむの手を上谷がはたき落として試合開始。互いにいきなりの大技を狙っていくが、互いに手の内を知り尽くしているため有効打は出ず。それでも高度な読み合いには場内から歓声が起きる。 中盤までは玖麗が捕まり続ける展開となるも、終盤には再びたむと上谷の対面が実現。たむは上谷のトレードマークとなりつつある“あっかんべー”のポーズで挑発しつつ玖麗との連携で上谷&小波を翻弄。得意のタイガー・スープレックス・ホールド、スピンキックと決めていくが、上谷は倒れず吼える。 上谷はたむにお返しのスピンキックから小波とのカミゴェ式ビッグブーツ、さらに旋回式スター・クラッシャーで突き刺して3カウントを奪った。 マイクを取った上谷は「中野たむ、今日はお前に言いたいことがある。覚えてる?あの日のこと。1年前の5★STAR開幕戦。私は1ミリたりとも忘れてないから。あの日から、お前にプロレス人生狂わされたんだよッ!あれからお前に大切なものを奪われた。じゃあ今度はお返しに、私がお前の大切なものを全部奪ってやるよ」と憎悪の炎を燃やす。 上谷は「まずは……」とたむの愛弟子・玖麗のアゴ先を妖しく撫でて観衆をざわつかせた後、「この赤いベルト、挑戦させろ」とたむに突き付ける。 「私だって、あの日のことを忘れたことは1日だって無い!上谷のこと、たむが狂わせたって言うなら責任取るよ。責任取ってアンタを正しい道に引き戻す!」と12月29日の両国国技館大会での赤いベルト戦を宣言。 そして「『大切なもの全部奪う』って言ったけど、たむにとっては上谷のことも大切なものの1つだよ」と握手を求めるが、上谷の答えはスピンキックからのスター・クラッシャー。上谷はたむの顔面に小波のスプレー缶を噴射し、真っ黒に染め上げてから妖艶な笑みを浮かべた。