吉田鋼太郎が“世界最高峰の演劇”「ハムレット」に挑戦!ファンとのほっこり交流も
彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1「ハムレット」の製作発表記者会見が、本日2月22日に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで行われた。 【画像】彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1「ハムレット」ビジュアル 彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndは、故・蜷川幸雄から芸術監督のバトンを引き継ぎ、彩の国シェイクスピア・シリーズを完結させた吉田鋼太郎が新たに立ち上げるシリーズ。その1作目となる「ハムレット」では、タイトルロールを柿澤勇人、オフィーリア役を北香那、クローディアス役および演出・上演台本を吉田が務める。 本日行われた会見には、吉田、柿澤、北に加え、公演主催の公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団より加藤容一理事長、同財団と共に制作を担うホリプロより、ホリプログループの堀義貴会長が出席。また、200名ほどの一般オーディエンスが参加した。加藤理事長は、大規模改修工事により彩の国さいたま芸術劇場が新たに生まれ変わることに触れ、「これからもこの場所で、彩の国シェイクスピア・シリーズのレガシーをつないでいきたい」と決意を述べる。堀会長は彩の国シェイクスピア・シリーズの完結を喜びつつ、「彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndではより一層、皆さんの記憶に残るような作品を選んで、さいたまから発信していきたい」と意欲を見せた。 吉田は「幸か不幸か、彩の国シェイクスピア・シリーズを任せていただきました。蜷川さんが残した最後の5本はあまり上演されることがない難しい戯曲だったので、そういう意味では不幸だったのかもしれません(笑)」とジョークを飛ばしながらも、「何をやったって良い。蜷川さんはずっとそうやって芝居を作ってきました。僕も蜷川イズムを受け継いで、好き放題やり続けます!」と熱い思いを明かす。さらに吉田は「皆さん、彩の国シェイクスピア・シリーズを長く観てくださっているファンの方でしょう? 本音で語りましょう」「『ハムレット』がどんな話か知っていますか?」「『ハムレット』はウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇の1つですが、どの部分が特に悲劇的だと思いますか?」と客席にマイクを向け、観客と交流を図る。指名したオーディエンスと会話したのち、吉田は「『ハムレット』は“世界最高峰の演劇”だと言われています。なぜそのように言われているか。僕、わかっちゃった。でも今は言いません!(笑)」とちゃめっ気たっぷりに話し、彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndへの期待をあおった。 柿澤は、吉田と共演した2021年上演の舞台「スルース~探偵~」の千秋楽で、吉田から「お前(柿澤)がハムレットを演じる未来が見えたわ!」と声をかけられたことを明かし、「ハムレットは、役者であれば誰しもが挑戦したい役。自分のすべてをさらけ出しても足りないかもしれませんが、鋼太郎さんを信じて、良い舞台にできれば良いなと思います」と意気込みを語る。北は「今はまだ夢見心地な気分ですが、お稽古を進める中で、自分にとって“初めての出会い”がたくさんあるような気がしています。すごく楽しみです!」と笑顔を見せた。 「ハムレット」は5月7日に彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで開幕したのち、6月にかけて宮城・愛知・福岡・大阪で上演される。 ■ 彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1「ハムレット」 2024年5月7日(火)~26日(日) 埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 2024年6月1日(土)・2日(日) 宮城県 仙台銀行ホール イズミティ21(仙台市泉文化創造センター) 大ホール 2024年6月8日(土)・9日(日) 愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール 2024年6月15日(土)・16日(日) 福岡県 J:COM北九州芸術劇場 大ホール 2024年6月20日(木)~23日(日) 大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:小田島雄志 演出・上演台本:吉田鋼太郎 出演:柿澤勇人、北香那、白洲迅、渡部豪太、豊田裕大、櫻井章喜、原慎一郎、山本直寛、松尾竜兵、いいむろなおき、松本こうせい、斉藤莉生、正名僕蔵、高橋ひとみ、吉田鋼太郎