〔東京外為〕ドル、156円台後半=朝方の買い一巡後はもみあい(13日正午)
13日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、朝方のFOMCを受けた買い一巡後は1ドル=156円台後半でもみ合っている。正午現在は、156円99~99銭と前日(午後5時、157円26~27銭)比27銭のドル安・円高。 ドル円は早朝、前日の海外市場で売りが優勢となった流れを受け、156円80銭前後で取引された。午前9時以降、米CPIやFOMCをこなした後を受け、156円70~90銭台のレンジ圏内の値動きにとどまっている。昼前に157円近くに浮上したが、同水準では上値は重く、正午前後は156円90銭台で上げ一服となっている。 前日の海外市場では、欧州時間は157円20~30銭台で小動きだった。米国時間は、序盤の5月の米CPIが弱めとなり、中盤には155円70銭前後まで下落した。終盤には、FOMCでの政策金利見通しの上方修正で156円90銭付近に切り返したが、戻り売りで156円60銭前後に緩んだ。東京時間の早朝は買い直され、156円80銭台で取引された。 東京時間に入ってからは「米CPIとFOMCという重要イベントをこなした後を受けて、午前9時以降の値動きはいったん落ち着く格好」(FX業者)となり、午前中の値動きはおおむねレンジ圏内にとどまった。今後の焦点は、明日の日銀決定会合の結果公表と植田総裁の会見で、「政策金利は現状維持で、国債購入の減額は織り込み済み」(大手邦銀)とされる。植田総裁の会見をめぐっては「追加利上げの示唆がなければ円売りが再燃しやすいのではないか」(同)との声が聞かれる。 ユーロは午前9時以降、対円で小高い、対ドルは弱含み。正午現在は、1ユーロ=169円67~68銭(前日午後5時、168円97~98銭)、対ドルでは1.0807~0808ドル(同1.0744~0744ドル)。