東邦 平成最後の春に 部員紹介 吉納翼選手(2年) 出遅れ取り戻し戦力に /愛知
<第91回選抜高校野球 センバツ高校野球> 豪快なスイングを武器に1年生ながら昨秋の東海大会ではベンチ入りを果たした。 だが、道のりはなだらかではなかった。昨年の夏、練習試合でファウルボールを打った時の衝撃で右手の骨にひびが入り、全治2カ月の診断を受けた。 2週間は手を使った練習もできず、病院に通うことしかできなかった。秋の大会に向け同級生が練習している姿に、置いて行かれる気がして焦りが募った。 そんな時期を支えてくれたのは、コーチや仲間からの言葉だ。「ゆっくりでいいから、今できることを頑張れ」という言葉に気が楽になった。手を使えない分、ダッシュなどをして下半身を強化。けがが治ってからは遅れを取り戻すため、帰宅後1日300回の素振りをして感覚を取り戻し、東海大会でベンチ入りを果たした。 この冬は、スイングの更なる強化を目標に、自宅での素振りだけでなく、バットの振り方も意識している。センバツに向け、「けがをした分、出遅れているので早く追いついて戦力になりたい」と意気込んでいる。【高井瞳】=随時掲載 ……………………………………………………………………………………………………… ◆自分の特長は? ◇180センチ、82キロ ◇右投げ、左打ち ◇春日井市立松原中出身 ◇左翼手 ……………………………………………………………………………………………………… <マネジャーから一言> 見た目は怖そうに見えるものの実は優しくてしっかり者。練習に一生懸命な努力家。