【ダービー卿CT】パラレルヴィジョン、ディオに割引データあり 推奨は中山マイルがベストのクルゼイロドスル
前走の敗因:京都金杯のセッション
セッションは前走の京都金杯で2着。この日の京都競馬場は最内だけが伸びるような馬場状態だった。セッションは最内を先行しての2着なので馬場の良いところを通っていた。 ただ、このレースは前後半3F33.7秒-37.1秒で前半かなり飛ばしたラップ構成。差し馬にとって有利な展開だった。勝ったコレペティトールは最内を上手く差してきて、馬場状態、レース展開も含めてハマった感のある内容。セッションは2番手追走して厳しい流れのなかコレペティトールから0.1秒差だった。前後半のラップ差を考えれば十分に健闘したといえる内容で、勝ち馬と同等かそれ以上の評価ができる。
血統解説:クルゼイロドスル、レイベリング
・クルゼイロドスル 日本での牝祖は祖母ダイアゴネル。欧州を中心に繁栄しているファミリーで近親にはGⅠ・4勝のDubai Millenniumがいる。ほか、従姉妹にはファルコンS3着のローゼンクリーガーもいる。ダイアゴネルが父Darshaan、母父Sadler's Wellsという血統らしくタフなタイプの芝馬を多数輩出した。 本馬は父にファインニードルを迎えて芝適性やタフさを維持したままスピード性能が高くなったようなタイプだ。NHKマイルCの出走取消以降、出世に時間がかかったが昨年の冬に本格化。明け4歳でキャリア9戦しかしておらずフレッシュで、今年の飛躍に期待したい。ジュニアCを勝っている通りタフなパワーマイラーなので中山マイルはベストコースだ。 ・レイベリング 英国産馬でファミリーは祖母Bellaridaを根幹として繁栄している。仏1000ギニー(GⅠ・芝1600m)勝ちのTeppal、ロートシルト賞(GⅠ・芝1600m)勝ちのWith Youなど多くのGⅠ勝ち馬が名を連ねる活力ある一族だ。 本馬は愛メイトロンS(GⅠ・芝1600m)2着のLily's Angel(父Dark Angel)の半弟という血統で、この一族らしい質の高い末脚を持っている。父にはFrankelを迎え、朝日杯FSを好走した通りパワーは十分。血統は決して早熟タイプではなく、むしろ古馬になってから良くなりそうなタイプ。徐々にパフォーマンスを上げてきているので初重賞でも中山マイルなら狙いやすい。