大阪府議会、来年度からYouTube議会中継へ 広報テレビは廃止
大阪府議会は14日の議会運営委員会で、2025年度以降の議会のインターネット配信について、現行の自前サイトから動画投稿サイト「YouTube」に変更することを維新の賛成多数で決めた。公明、自民は反対した。YouTube移行で画質が鮮明になる。同時に民放に委託し約50年続いた議会の広報テレビ番組の放送も廃止する。 【写真で振り返り】政治家の失言・問題発言 議会中継の配信方法を巡っては22年3月、中継の画質向上を目的に調査を開始。現行の配信方法の継続やYouTubeへの移行、両方の併用などを軸に協議が進む中、維新が今年に入り議会予算の増額が見込めないとして、広報テレビ番組の廃止を提案した。公明や自民は主要都市の議会でYouTubeの導入事例が少なく、時期尚早として、現状維持を強く求めていた。 この日の起立採決で維新7人は賛成し、公明、自民の残り3人が反対した。移行した場合、事業費は現行の年約1400万円から約80万円膨らむ見通しだが、年約2500万円かかる広報テレビ番組をやめることで、不足分を補うという。【東久保逸夫】