磯村勇斗主演『若き見知らぬ者たち』特報公開、ゆっくりと死に呑みこまれた青年の苛烈な運命とは
磯村勇斗が主演を務め、共演に岸井ゆきの、福山翔大、染谷将太、滝藤賢一らを迎えた映画『若き見知らぬ者たち』の特報と2種類のメインビジュアルが解禁された。 【写真と動画】磯村勇斗の苦悶の表情や“疾走感”を捉えた『若き見知らぬ者たち』メインビジュアル2種、抗えきれない運命を紡いだ特報映像 監督は2020年に『佐々木、イン、マイマイン』で新人賞を総なめにした内山拓也。本作が商業長編デビュー作となる。 本作で描かれるのは、一人の青年が自分の中にある“最後の砦”と向き合う生き様と、あらゆる理不尽にまみれても自分の正義を守り懸命に生きようとする“名もなき者たちの魂の叫び”。内山監督自身が身近な見聞にインスパイアされ手掛けたオリジナル脚本による、今を生きるすべての表現者たちに送る物語だ。 また、本作はフランス・韓国・香港・日本の共同制作作品となり、企画の段階で海外3つの国と地域での配給が決定している。ポストプロダクションの最後の工程、音仕上げ(サウンド・ミックス)はフランスで行われ、内山監督も現地に出向き、文字通り日仏チームの共同作業が行われた。 解禁されたメインビジュアルは、磯村演じる主人公・彩人が真っ青な空の下で浮かべる苦悶の表情と、前へ前へと確かに生きた疾走感ある姿を捉えた2種類。併せて解禁された特報は、遠い青い空の下でただひたすらと自転車をこぐ彩人が映し出された刹那、「ひとりの名もなき若者が死んだ。」という冷たいテロップと共に「彩人、死んじゃった」というセリフで始まる。 その後、まっすぐ伸びた廊下を歩く二人の警官の後ろ姿、紛雑としたキッチンで食事をとる一家、うつろで生気のない青年、くちづけを交わす男女、陽気に騒ぐ若者たち、夜の闇を切り裂くパトカーの赤色灯、頭を抱えてうずくまる女、苛立つ男、そして銃のハンドサインをむける彩人の弟、壮平の姿が次々と連なり、夜の帳が下りる街並みを背景に「何が彼を殺したのかー。」というキャッチコピーが映し出される。 主人公、彩人の死。彼を待ち受ける運命とはどれほど過酷で苛烈なのか。知らず知らずゆっくりと彼を死へと呑みこんでしまった抗えきれない事象の断片が紡がれた特報となっている。