小林君が最優秀 三井高利顕彰の川柳大会 三重・松阪市内小学6年対象
三重県松阪市本町に生まれた三井グループの始祖・三井高利(1622~94年) を顕彰する市内の小学6年生を対象にした「第2回三井高利川柳大会」(一般社団法人三井家発祥の地松阪まちづくり会主催)の表彰式が10日午後1時から、同町の豪商のまち松阪観光交流センターであり、最優秀賞には市立中川小学校の小林洋太君の「高利の 栄華を語る 門構え」が選ばれた。 三井高利生誕400年のメモリアルイヤーだった2022(令和4)年に地元有志で結成した同会(中瀬皓太代表理事)が昨年初めて開いた高利まつりのメイン事業として開催。2回目の今回は高利や三井家に関することをテーマに10月1日から1か月間募集し、昨年を上回る283点が寄せられた。高利と三井家に対する理解度や、小学生らしい視点などを基準に選出した。 最優秀賞に輝いた小林君は「藤原道長について習ったとき『栄華』という言葉に出合い、それがすごく気に入っていて、使ってみようと思いました。特に考え込んだわけではなく、口をついて言葉が出てきた感じ」と受賞の喜びを語った。 松阪三井家12代当主の三井高輝さん(56)=東京都=は「三井家の文化や教えをしっかり勉強され、本質をとらえた上で定型にまとめてあり、大変感銘を受けた。三井グループのベースがここ松阪にある。ぜひ、みなさんもビジネスで成功してください」と激励して講評した。永坂三井家10代当主の三井久貴さん(61)=東京都=も子供たちをたたえた。 まつりは10日午前11時から、同町の三井家発祥地に近い豪商ポケットパークであり、模型の小判を箸でつかむと菓子がもらえるコーナーなどが登場した。 川柳大会の優秀賞と入選の作品と作者は次の皆さん。かっこ内は小学校名。 ▶優秀賞=「越後屋の 秋の風情 豪商の影」北村心人(第一)、「学ぶ偉人 壊れたひしゃく 使い道」松井悠真(幸) ▶入選=「高利は 商いうまく 家族思い」阪口快晴(阿坂)、「新商法 誇りに思う 三井の地」、中村侑愛(中川)、「母の教え 仕事に活かし 大商人」福本汐理(同)