元女王・鈴木愛がツアー20勝目に王手! 近い目標は「5月の全米オープン出場」その先は「永久シード」
女子ゴルフの今季国内ツアー第2戦、明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント最終日が10日、高知県・土佐CCで行われ、4打差の単独首位から出た鈴木愛が4バーディ、2ボギーの70で回り、通算16アンダーで2位に6打の大差をつけて逃げ切った。4日間首位を譲らない完全優勝で昨年8月の北海道meijiカップ以来となる通算19勝目。高橋彩華、小祝さくら、藤田かれんが通算10アンダーで2位を分けた。 鈴木愛の飛距離が伸びたドライバーショット最新連続写真
元女王は冷静さを失わなかった
圧勝だった。2位に5打差で迎えた最終18番。ピンの右奥4メートルのスライスラインを読み切った。最後まで攻める気持ちを失わず、見事なバーディフィニッシュ。カップインの直後、両手で持っていたパターを祈るように顔のまえに突き上げ、万感の思いに浸った。 「4日間を通してショット、パットが安定していた。(同じ組の)小祝さくらちゃんに追いつかれそうになったので、すごい緊張感を持ってできました」 最終日は2位に4打差でスタート。勝って当然という重圧もあったのか、1番こそ4メートルを沈めてバーディが先行も2、3番で連続ボギー。3番でバーディを奪った小祝にこの時点で2打差に迫られたが、百戦錬磨の元賞金女王は冷静さを失わなかった。 11番でバーディを奪って流れを取り戻すと、15番はグリーン右サイドのラフからのアプローチをミスし、ピンを5メートルオーバーしたが、この長いパーパットをねじ込んだ。そして続く16番はフェアウェイからの第2打をピン手前2.5メートルにナイスオン。上りのバーディパットをしっかりと沈め、スコアを通算15アンダーとして優勝を大きく引き寄せた。 今週は第1日に7アンダー65で飛び出すと、2日目からも70、67、70で周り、4日間首位を明け渡さない完全V。過去に完全優勝は5回あるが、4日間競技では自身初の快挙となった。 「2番と3番で自分のミスで連続ボギーを叩いちゃったんですけど、その後は感覚も戻ってきて、通常通り、いつも通りできたので、そこはよかったと思います」