ケイリン、佐藤水菜が金独占 自転車・ジャパントラックカップ最終日
自転車競技の国際大会、ジャパントラックカップ最終日は12日、伊豆市の伊豆ベロドロームで行われ、女子ケイリンは佐藤水菜(日本競輪選手会)が頂点に立った。佐藤はこの大会で出場した全種目で金メダルを獲得した。 男子ケイリンは太田海也(日本競輪選手会)が優勝。女子マディソンは内野艶和・垣田真穂(楽天Kドリームス)組が第2日に続き制した。 ■「気持ち良く大会を終えられた」 パリ切符へ意欲 日本女子短距離界の絶対王者・佐藤が、大会を通じて表彰台の頂点を独占した。大会最終日もケイリンを制して4個目の金メダル獲得と、出場した全種目を制覇。夏のパリに向け、「気持ち良く大会を終えられた」と格の違いを見せつけた。 今大会では10日のスプリント予選で、自身が持つフライングスタートの200メートルタイムトライアルの日本記録を更新。翌11日にはさらに更新してみせたが、「(新しく使用している)自転車のおかげ。目標タイムにも届いていない」と慢心はない。 2022年のこの大会では一部の種目で海外勢らに屈した。「2年前はハードなレースが続いてしまった。予選を1位通過できるようになり、組み合わせの関係で決勝まで体力に余裕を持って臨めている」と成長の跡が見える。 五輪の選考レースは既に終了していて、「誰が出るかまだ分からないが、今回の優勝は必ず先につながる。私が五輪に出たいという気持ちは見せられた」と佐藤。「強さの証明」を掲げていた中、最高の結果でパリ切符への意欲を示した。
静岡新聞社