「市議会との対話を基本に」 広島・安芸高田市長に藤本悦志氏(51) 初登庁し職員に訓示
中国放送
前市長の辞職に伴う広島県 安芸高田市長選挙は7日、投票が行われ、元郵便局長の無所属新人、藤本悦志 氏が初当選しました。 【写真を見る】 「市議会との対話を基本に」 広島・安芸高田市長に藤本悦志氏(51) 初登庁し職員に訓示 安芸高田市長選で初当選 藤本悦志 氏 「本日、この場をもってリセットし、オール高田で前に一歩一歩進めていきたいと思う」 初当選した藤本氏は、安芸高田市高宮町出身の51歳。旧高宮町職員や吉田郵便局長などを経て、去年11月、前市長の事実上の対抗馬として、今回の市長選挙に出馬表明。対話重視を掲げ、地域をくまなく回り、支援を訴えました。 安芸高田市長選で初当選 藤本悦志 氏 「本当に多くの人の意見を直接、聞かせてもらって、やっぱり市政を安定させてほしいという意見が多かった。時代を巻き戻すなという意見も多かった。それは当然だと思う」 一方、前市政の「継続と改善」を掲げた元安芸高田市議で、無所属で新人の 熊高昌三 氏は及びませんでした。 元安芸高田市議 熊高昌三 氏 「ユーチューブという新しい選挙戦で多くのみなさんに伝わったと思ったが、まだまだ浸透していなかったというのが実態かなと思っている」 投票率は58.07%で、前回を1.09ポイント上回りました。 藤本氏は前市長が任期途中に辞職したため、投票日の7日から任期がスタートし、市役所に初登庁して、職員に訓示しました。 安芸高田市 藤本悦志 新市長 「市議会との関係が過去に例を見ない、また他の市町ではないような関係になっている。私は新市長として、まず市議会と対話を基本に、私自ら先頭に立ち、関係改善をしていきたいと思っている」 このあと市議会を訪れ、議員に挨拶しました。 安芸高田市議会 大下正幸 議長 「二元代表制のもとに、両輪のごとく、市民のためにがんばっていただきたいと思う。よろしくお願いします」 安芸高田市 藤本悦志 新市長 「今回の得票数を考え、私に入れてもらっていない人の気持ちも考え、本当にオール高田のみなさんの思いをどう実現していくか。本当に身の引き締まる思いでいる」
安芸高田市は人口が3万人を切って現在、およそ2万6000人。民間有識者グループの人口戦略会議の「消滅可能性自治体」に名前が挙がるなど、課題が山積しています。藤本市長の1期目の任期は、2028年7月までです。
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