『ライオンの隠れ家』最終回秘話 “ライオン役”佐藤大空、大号泣で一時中断 演者・スタッフも「つられて泣きそうに…」
俳優の柳楽優弥が主演を務める、TBS系金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』(毎週金曜 後10:00)の最終回(20日)に向けて松本友香プロデューサーが見どころや注目ポイントなどを紹介した。 【写真】ラストに登場した”大物”キャストにネット衝撃 本作は、市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス。温かなヒューマンドラマと、先が読めないスリリングなサスペンス展開が心地よく絡み合い繰り広げられる今作を、完全オリジナルストーリーで送る。 ■第10話の裏話 10話も沢山の反響をありがとうございました。10話で終わるんじゃないかと思っていた方も多かったみたいでラストへの驚きのリアクションが新鮮でした。ですが、それ以上にこのドラマが11話である意味という点で、皆さんが展開を考察してくださったり、登場人物の幸せを願ってくださったり、ここまで洸人たちに寄り添って見てくださっていた反応にとても感動しました。 私自身も10話は好きなシーンがたくさんあります。祥吾と洸人の対峙、愛生と柚留木のハグ、みっくんとライオンの再会、船木さんと美路人のティータイムなどなど。どれも思い入れが強いです。寅じいが持ってきたカニを食べるシーンでは、スタジオ中に美味しそうなカニの匂いが充満する中、ライオンがカニを食べるたび、その美味しさに悶絶して震えていました。5歳には初めてのぜいたくな味だったかもしれません(笑)。またライオンはカニを剥くのが楽しくて、カメラが回っている間もずっと自由演技で好き勝手に話をしていたのですが、ライオンがどんなに自由に動こうが、声がセリフに被ろうが、全く動じず、芝居を続ける他4人の大人俳優チームの姿が面白く、賑やかで本当に存在する家族の団らんに見えました。 ■最終回の見どころ&注目ポイント 最終回のみどころは決められません!全部です!本当にキャストの皆さんがワンカットワンカット最後まで自分の役を楽しく愛おしく、演じ切っていた姿に、スタッフも力をもらい、最後まで素敵な最終回にしようと、いつも以上に気合が入った撮影の日々でした。そんな思いが天気をも味方につけ、洸人と美路人とライオンの堤防ロケのシーンは、このドラマを象徴するようなきれいな夕日に包まれました。 また、撮影も残り数日となったある日、最後の小森家前の神栖ロケで、いつも泣き芝居でも、役の気持ちが入らないとなかなか涙がでないくらい普段から元気な大空くんが、急に撮影がもうすぐ終わってしまうことに切なくなり、ワンワンと泣いてしまったんです。そんな大空くんの珍しい姿にスタッフも柳楽さんも坂東さんも動揺し、つられて泣きそうになり、撮影が一時中断とするハプニングがありました。柳楽さんも「まだあと数日会えるよ!」と頭をなでたり、坂東さんも「大丈夫だよ、たっくん!」と抱き上げたり、3人の絆がカメラの回ってないところでもギュッと現れた瞬間でした。