<横浜流星>「役者としてやっていきたい」と思えた戦隊から10年 大河ドラマ主演で再びの長期撮影「運命を感じています」
◇同じ年頃で大河ドラマ主演の渡辺謙からは「とにかく真っすぐ全力で」
そんな横浜さんが憧憬も抱く蔦屋重三郎。演じるにあたっては「監督からは基本『明るく』と言われます」と明かす。
「自分は朝が弱い方で(苦笑)。自分の中で『これくらいだろう』とやっても、『ちょっと暗いな』と言われるので、課題の一つです。(明るさは)彼(蔦屋重三郎)の良さもであるので、大事にしていきたいです」
田沼意次役の渡辺さんは、2025年に公開の映画「国宝」(李相日監督)の撮影時に続く共演となる。「国宝」では親子を演じた二人。横浜さんにとって渡辺さんは大河ドラマ主演の“先輩”にもなる。
渡辺さんが1987年放送の「独眼竜政宗」で主人公・伊達政宗を演じたのは、いまの横浜さんとほぼ同じ年齢だった。
「謙さんは『国宝』でご一緒したときに、食事にも行っていろいろとお話をしたのですが、そのときに『とにかく真っすぐ全力でやればいい』と、そういう力強い言葉をいただきました。その言葉を信じて、今は蔦重として生きています。現場でも謙さんのたたずまいを見て、学ぶことが多いので、あまり共演シーンは多くはないのですが、その時間を大切にしています」
改めて、1年半に及ぶ大河ドラマの長期の撮影について「ぜいたくですよね」としみじみ。
「自分に足りないことも多いと思うので、そこを気づけることもすごく幸せなことだなって思っていて。以前に戦隊で1年半の撮影を経験して、そこで芝居の楽しさを知り、『役者としてやっていきたい』と思えたので。10年たってまた同じような時間を過ごせることに運命を感じています」