【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
(ブルームバーグ): 中国経済の勢いが持続するかは疑わしいと、ブルームバーグ・エコノミクスが指摘しています。1-3月(第1四半期)国内総生産(GDP)は市場予想を上回りましたが、そのほとんどは公共投資による押し上げだと分析。一方で3月の小売売上高と工業生産は予想に届かず、景気回復が心もとないことを示唆しているとしています。このところの人民元安や米国の利下げ時期が想定より遅れるとの観測を背景に、中国人民銀行による金利引き下げ余地も限られているようだと指摘しています。
より長い時間かかる可能性
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、金融当局が利下げに必要な確信を得るにはより長い時間がかかる可能性が高いとの認識を示した。ワシントンでカナダ中央銀行のマックレム総裁とパネル討論会に参加。「最近のデータがわれわれの確信を深めるものでないことは明らかであり、それどころか確信を得るには想定以上に時間がかかる可能性が高いことを示唆している」と発言。「労働市場の強さとこれまでのインフレ面での進展を踏まえると、景気抑制的な金融政策が作用する時間をさらに与え、当局としてデータと変化する見通しを指針とするのが適切となろう」と述べた。
米銀2行の決算
バンク・オブ・アメリカ(BofA)は1-3月(第1四半期)に費用が増加し、不良債権の貸し倒れ償却はアナリスト予想を上回った。トレーディング事業は好調だったものの、投資家を満足させる内容ではなく、株価は下落した。貸し倒れ償却は総額15億ドル(約2320億円)と、2023年10-12月(第4四半期)から26%増加した。市場予想は12億6000万ドルだった。モルガン・スタンレーの1-3月トレーディング収入は予想を上回った。ウェルスマネジメント部門の収入も予想以上となり、テッド・ピック新最高経営責任者(CEO)にとって良い滑り出しとなった。
前回予測から引き上げ