【動画】151キロ右腕は高校で投手転向 急成長する専大松戸・平野大地 センバツ注目選手
◇第95回記念選抜高校野球大会(3月18日開幕、阪神甲子園球場) 専大松戸(千葉)の平野大地投手(3年)は、自らも驚くほどの進化を高校で遂げた。「ここまでになるとは思っていなかったです」 高校から投手に転向すると、直球は約20キロ速くなり、昨秋に自己最速の151キロを出した。急成長する身長181センチ、体重84キロの体格同様、どこまで伸びるか楽しみな逸材だ。 取手シニア(茨城)でプレーした中学時代は小柄な捕手で、高校でバッテリーを組む吉田慶剛捕手(3年)に次ぐ存在だった。少し自信があった肩を生かして出場機会を増やそうと、高校では投手で勝負しようと決めた。 進化の要因は、社会人の川崎製鉄千葉(現JFE東日本)で外野手だった父・勝広さんと取り組んだ体作りだ。「毎月1キロずつ体重を増やす」と食事量を増やし、自宅でのトレーニングにも励んだ。高校入学から身長は約10センチ伸び、体重も約20キロ増えた。体が大きくなると球速もぐんぐん上がった。 昨秋の関東大会では肋骨(ろっこつ)を痛めていたが、変化球を駆使した投球で準優勝に貢献した。冬場は直球の質の向上に取り組み、落ちる球の習得にも挑戦した。けがの影響はなさそうだ。 目指すはチームの春初勝利と、センバツ最速153キロの更新。春の主役になれるか。【石川裕士】