知事選2024 静岡の選択① 噴き出す「地域対立」
噴き出す「地域対立」
浜松市民: 「入れてやるでね」 鈴木康友氏: 「ありがとうございます」 浜松市民: 「あっちの静岡の衆に入れたって、しょんないからね。今までさんざん向こうね、こうやられた」 静岡市民: 「浜松じゃ困る、静岡とられちゃうから」 Qどんなところが政策を含めて 「あんまりよくわからないが、静高も出ているし。みんな静岡市の人を贔屓にしてあげたい」 今回の知事選は、史上初めて、静岡市と浜松市の出身者による事実上の一騎打ちとなった選挙戦でした。いにしえの時代から続く遠江・駿河・伊豆の3つの国で構成され、明治維新後に誕生した静岡県。それから150年、常に底流にあった中部対西部、静岡市対浜松市の「地域対立」が、一気に噴き出した大激戦となりました。 浜松市生まれ浜松市育ちの生粋の浜松っ子、浜松市長を16年務めた鈴木康友さん。 出馬会見では、浜松での実績を全県に広げると、自信たっぷりに語りました。 康友氏: 「これは浜松だけで、これまでやってきましたけれども、これ県内全体に広げていけばですね。いろんな政策浜松やっておりますので、それを横展開していくことによって、まずはオール浜松、失礼しました。オール静岡ですね」
「浜松色」出しすぎる懸念も
一方で、陣営には、「浜松色」を前面に出しすぎることへの懸念の声もありました。 国民民主党 榛葉賀津也幹事長: 「その康友先輩に対するお願いは、もう浜松の鈴木康友じゃないよ。もう浜松市のことはあんまり言わなくても、みんな知っているから。静岡県の鈴木康友です」 そうやんわり注意されても・・・。 鈴木康友氏: 「浜松の財政は20政令市の中で最も健全な財政状況になりました。浜松の産業に新しい息吹を注入したと思います」 とはいえ、浜松では抜群の知名度を誇る鈴木さん。 地元ではどこへ行っても人垣ができました。 「もうすぐ有権者です」 「若い人頑張ってよね」 「がんばってください」 「みんなのために頑張るからね。おじさんもうひと踏ん張り」 「浜松北高です」 「あ!後輩!よろしく」 「一緒に写真撮る?」 「撮りたいです 自撮り?ヤバいヤバい」 「はいチーズ」 「拡散しといて」 ただ、アウェーの地、静岡市へ行くと…。 「難波市長がいらっしゃった」 鈴木康友氏 「あ、どうもご挨拶が遅れまして」 静岡市 難波市長 「お世話になっています」 「・・・・」 鈴木康友氏 「よろしくお願いします」 ふたりの微妙な距離感が、「浜松市VS静岡市」と言われた今回の選挙戦を象徴していました。