井上尚弥、「シュガー・レイ・ロビンソン賞」の授賞式を兼ねた夕食会に出席 NYで英語と日本語を交えてスピーチ
プロボクシングの4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が6日(日本時間7日)、ニューヨークで開催された全米ボクシング記者協会(BWAA)による2023年の年間最優秀選手賞「シュガー・レイ・ロビンソン賞」の授賞式を兼ねた夕食会に出席した。井上は全米記者協会の年間最優秀選手に日本選手で初めて選ばれた。 【写真】うれしそうに、小学生のミット打ちを受ける井上尚弥 今回で99回目を迎える夕食会でシュガー・レイ・ロビンソン賞受賞者として、井上は副賞の大理石を木枠に包んで製作される特注品の重さ約20ポンド(約9・7キロ)の大きな盾などを受け取った。投票してくれた記者らの前での恒例のスピーチでは、まず英語で「こんばんは。今晩、この表彰式に出席するために、ここにいることができて光栄です。私は英語があまり話せないので、どうか日本語で話すことをお許しください」とコメントした。 そして日本語で「今日、この場に立たせていただくにあたり、BWAAのサントリキート会長をはじめ、投票いただいたBWAAの会員の皆さま、トップランクのボブ・アラムCEO、帝拳プロモーションの本田会長、大橋プロモーションの大橋会長に改めて感謝を申し上げます。2023年は自分にとって最も大きなチャレンジの年でした。スーパーバンタム級に上げ、いきなり2団体統一チャンピオンのスティーブン・フルトンとのタイトルマッチ。そして、12月の2団体統一王者であるマーロン・タパレス。どちらも簡単な試合ではなかったですが、無事に勝つことができました。そうした結果を今回、皆さんに評価していただき、すごくうれしく思います。この先の自分のキャリアも楽しみにしていてください。今日はありがとうございました」とスピーチ。最後に再び英語で「Thank you very much」と感謝の言葉を述べた。 昨年7月のスーパーバンタム級初戦でWBC、WBO王者だったスティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちし、4階級制覇を果たした井上は、12月にWBA、IBF統一王者だったマーロン・タパレス(フィリピン)に10回KO勝ちして史上2人目の2階級4団体王座統一に成功した。 また、夕食会に出席したボクシング界で最も権威がある米国の老舗専門メディア「ザ・リング」のダグラス・フィッシャー編集長から、「ザ・リング」の2023年年間最優秀選手賞とスーパーバンタム級王座の2つのベルトが新たに授与された。