献血ボランティア40年続け、京都府推進協から会長表彰 藤岡八重子さん、骨髄バンク活動にも尽力
日本骨髄バンクの設立に尽力し、京都府北部などの献血会場で40年以上、献血と骨髄ドナー登録を呼びかけてきた「NPO法人献血と骨髄バンクの和を広げる会」の藤岡八重子理事長(78)=福知山市=がこのほど、京都府献血推進協議会(会長・西脇隆俊府知事)の会長表彰を受けた。 藤岡理事長の娘の貴子さんは、10歳のとき白血病が再発。骨髄バンク設立に向けて、当時の厚生省に必要性を訴える手紙を送るなどしたが反応は鈍く、患者家族や医療従事者、福知山東ライオンズクラブ、日新中学校生徒会などの大勢の支援者と諦めずに動き出し、貴子さんが13歳で亡くなった2年後の1991年に骨髄バンク設立に至った。 献血会場では、血液難病の人たちの骨髄移植の手術に必要な献血と骨髄ドナー登録の受け付けボランティアを続けるなどしている。以前は時間があれば毎日でも会場に出向き、年齢を重ねた今もできる限り足を運び、献血併行型骨髄ドナー登録会を行い、協力者数の増加に貢献している。 また、学校にも訪問して生徒たちに献血や骨髄ドナーの必要性などについて伝えていて、今回は献血運動の推進に積極的に協力した実績が認められた。 藤岡理事長は市役所を訪れ、大橋一夫市長に受賞を報告。藤岡理事長は「献血活動とともに骨髄バンクの活動をしています。活動を続けてこられたのは大勢の方にご支援いただいたおかげ。家族も支援してくれたので続けてこられた」とあいさつ。 大橋市長は「藤岡さんのこれまでの活動、バンク設立の貢献を踏まえ、献血と骨髄バンクの支援を広げる都市宣言をしました。都市宣言したまちとして、献血や骨髄バンクの協力の輪を広げるとともに、次世代に引き継いでいく取り組みを推進したい」との思いを伝えた。