人間のプロポーションは筋力と関係している【筋肉博士・石井直方のVIVA筋肉!】
SFのような体型になったとすると、それは「動かない」ことが当たり前の社会になることを意味します。自分の足では歩かない。移動する時は乗り物を使う。排泄や生殖行為も機械に頼る……。それどころか、もしかすると寝たきりに近い状態で日々生活し、脳だけで喜怒哀楽を味わった末に死んでいく、ということになるのかもしれません。 ※本記事は2017年に公開されたコラムを再編集したものです。
石井直方(いしい・なおかた) 1955年、東京都出身。東京大学名誉教授。理学博士。専門は身体運動科学、筋生理学、トレーニング科学。ボディビルダーとしてミスター日本優勝(2度)、ミスターアジア優勝、世界選手権3位の実績を持ち、研究者としても数多くの書籍やテレビ出演で知られる「筋肉博士」。トレーニングの方法論はもちろん、健康、アンチエイジング、スポーツなどの分野でも、わかりやすい解説で長年にわたり活躍。『スロトレ』(高橋書店)、『筋肉まるわかり大事典』(ベースボール・マガジン社)、『一生太らない体のつくり方』(エクスナレッジ)など、世間をにぎわせた著作は多数。