「心配ならクマ送ります」秋田県の佐竹敬久知事、駆除への苦情電話に反発 県議会で答弁
秋田県の佐竹敬久知事は17日の県議会予算特別委員会で、クマの駆除に対する苦情の電話について「私に電話が来たら『そんなに心配ならクマを送る』と言う」と述べた。自民党の高橋豪氏への答弁。 【防犯カメラが映した】冷蔵庫を開けて食料を物色するクマ 知事は「私にもし(苦情の電話が)来たら、完全に相手を威嚇する。お前のところに今(クマを)送るから住所を送れと。そんなに心配だったらお宅に送りますと。すると相手は(電話を)切るだろう」「話して分からない人にはあまりお付き合いする必要はない」と述べた。 クマの駆除が報道される度に、県や市町村に苦情の電話が相次ぎ、中には「クマを殺すなら、お前も死ね」といった激しい言葉や、長時間におよぶこともあった。知事は昨年10月の記者会見で、悪質な苦情電話への対応について「すぐ切ります。ガチャン」「電話は一番乱暴。付き合っていると仕事ができない。業務妨害」と述べていた。 先月30日には秋田市のスーパーにクマが侵入。市が仕掛けた箱わなで今月2日に捕獲し、県と市が麻酔で眠らせた上で、電気ショックで駆除した。県には56件の電話があり、うち24件が駆除に反対する内容で、多くが県外から。説明しても理解を得られず、通話が30分以上になったため電話を切った事例が数件あったという。 知事はまた、市街地や建物の中では猟銃の発砲が難しく、新たな武器が必要だとして、「ドローン(無人機)に物をぶら下げて上から落とし、小さい爆発物を食べてもらってリモコンで(クマの)腹の中で破裂させる。こんなこと(方法)もある」と提案した。