【見て楽しむWatches & Wonders】シンプルなフォルムで力強いスタイルを主張する「エルメス カット」
©Joël Von Allmen 【画像】エルメスが得意な幾何学的なデザインの遊び「エルメス カット」を見る
1時30分の位置という大胆な配置で意外な存在感を放つリューズに「H」の刻印
Watches & Wonders Geneva 2024で発表されたエルメスの新作コレクションから、エルメスが得意とする幾何学的なデザインの遊びを散りばめたオブジェ「エルメス カット」をご紹介。 どんなシーンでも唯一無二のアイデンティティが光る、緻密な設計に研ぎ澄まされたシルエットに注目です。
平面の円と立体の丸みを合わせたようなフォルムの時計
「エルメス カット」は、サテンやポリッシュ仕上げのケースのバランスと、紡錘形にカットされたケース断面の輝きが、その個性をアピール。 光の反射が戯れる面取りを施したベゼルからは、夜光塗料を塗布したインデックスが並ぶ均整の取れた文字盤が見え、ユニークな植え略字のタイポグラフィーが、時計のシンプルなデザインと調和して、時刻を読み取りやすくしています。 エルメス・マニュファクチュール機械式自動巻H1912のムーブメントを搭載したこのキャリバーは、背面がサファイアクリスタルケースバックで、時間をつかさどるテンプの動きを楽しむことができます。 一部が透かしになったエレガントなバトン針と、先端の夜光塗料が光る大胆な秒針が駆け巡る文字盤には、目盛り表示のグレーとオレンジ色がアクセントに配されています。 調和のとれたメタルブレスレットは丸みを帯びた形状のしなやかなリンクを形作り、ケースの雰囲気とも呼応しています。 さらに、メゾンのカラーパレットから生まれたラバーストラップ――ホワイト、オレンジ、グリ・ペルル、ヴィオレ、グリ・フォンセ、ヴェール・モワヤン、ルージュ・ヴィフ――の全8色から選ぶことができ、ストラップを交換してより軽やかなスタイルを楽しむことができます。 エルメス カットは、オールステンレススティール、もしくはステンレススティールとピンクゴールドのエレガントなバイカラーを展開。 ベゼルは56個のダイヤモンドセッティングで輪郭が際立つタイプと、ダイヤモンドセッティングなしのタイプがあります。
梶井 誠