UVERworld×Official髭男dism、LUNA SEA×GLAY、back number×クリープハイプ……超豪華対バンに至るバックストーリー
バンド好きなら誰しもが耳にしたことのあるだろう“対バン”というフレーズ。数年前まではライブハウス特有のフレーズであったように思うが、近年ではアリーナ、ドームクラスのアーティストも積極的に対バンイベントを開催。“対バン”というカルチャーがライブハウスだけでなく音楽ライブシーン全体に浸透してきた印象がある。本稿ではこの冬に開催される大規模な対バンイベントを紹介。それぞれの対バンに込められた意義やアーティストの想いを掘り下げたい。 【画像】伝説を再現するLUNA SEA×GLAY ■LUNA SEA×GLAY『The Millennium Eve 2025』 来年2月22日に東京ドームにて開催される『The Millennium Eve 2025』はLUNA SEAとGLAYによる対バンイベント。現在LUNA SEAは過去に開催してきた様々なツアーを再現するツアー『ERA TO ERA』の真っ最中。『The Millennium Eve 2025』はツアーの最終章として2月23日に同地で開催する『LUNATIC TOKYO 2025』の前夜に開催されるもの。2組が東京ドームで共演するのは1999年12月23日開催の『The Millennium Eve』以来。LUNA SEA、GLAYは元々X JAPANのYOSHIKIが設立したインディーズレーベルである「エクスタシーレコード」に所属していた。LUNA SEAとGLAYは単なるビジュアル系バンドの系譜だけでなく、エクスタシー直系の先輩後輩という関係性のある2組なのだ。 LUNA SEAにとってGLAYは弟のような存在でありながら、近年では同年代の同志のような存在であるとLUNA SEAのSUGIZOは過去にインタビューで語っており、LUNA SEA主催のフェス『LUNATIC FEST.』にもGLAYは2015年、2018年と出演(※1)。『The Millennium Eve』は映像や音源が残されていない幻のライブとしてそれぞれのファンに語り継がれているイベントなだけに、今回もプレミアムチケットになるのではないだろうか。『The Millennium Eve 2025』は『ERA TO ERA』のコンセプトをなぞる“あの夜の再現”であり、両バンドの新たな歴史の1ページとして今後も語り継がれていくことだろう。 ■ザ・クロマニヨンズ×サンボマスター『RED-HOT ROCKSTREAM』 12月10日に東京・Zepp Hanedaで開催される『RED-HOT ROCKSTREAM』ではザ・クロマニヨンズとサンボマスターが共演する。サンボマスターでボーカルとギターを担当する山口隆は、常にザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトからの影響を公言してきた。2021年6月12日にJ-WAVEで放送された『WOW MUSIC』ではっとり(マカロニえんぴつ)と対談した際にはこんな言葉を残している。 「あとやっぱり、ザ・ブルーハーツじゃないですか。ザ・ブルーハーツが俺んちまで助けに来てくれたんですから。ノックしたんですから。「何やってんの?」って(笑)。」(※2) 言うまでもないことだが、THE BLUE HEARTSとはザ・クロマニヨンズのボーカル・甲本ヒロトと真島昌利が所属していた伝説のバンドだ。山口は他でもない甲本と真島の音楽に救われて音楽を志した。そんな山口と甲本は近年、対談やラジオで共演を果たしている。音楽ナタリーに掲載された山口と甲本の対談(※3)では様々なアーティスト名を挙げつつ、お互いの印象深い音楽体験を語り合う2人のロックへの深い愛が感じられる。そんな2組の初となる対バンイベントは、音楽への情熱がほとばしるような夜になるだろう。