俳優の五代高之が語った“名付け親”石原裕次郎への思い
今年生誕90年を迎えた石原裕次郎が製作、主演した映画『栄光への5000キロ』の上映会&トークイベントが7月21日、横浜の「ホテルニューグランド」で行われました。 俳優の五代高之がゲスト出演し、石原裕次郎の名曲をサプライズ歌唱し会場を沸かせました。 [イベント・レポート] このイベントは、石原裕次郎主演の「帰らざる波止場」(1966年)をはじめ数々の映画ロケでも使用された1927年に開業した横浜の老舗『ホテルニューグランド』で行われ、1969年に公開された裕次郎扮する風来坊のレーサーが数々のレースを転戦しサファリラリーに挑戦するという大作「栄光への5000キロ」の上映と、石原裕次郎に関する豊富な知識とエピソードを知り尽くす娯楽映画研究家・佐藤利明氏によるトークライブの二本立てで、ゲストにテレビドラマ「西部警察」でデビューした俳優の五代高之氏を迎え、自身の芸名が、映画「栄光への5000キロ」で裕次郎が演じた役名から名付けられた話や、裕次郎と初めて会った際に「役者を目指しています」と話したところ「役者になんかなるな。大スターになれ!」と声をかけられたことなど、当時の貴重なエピソードが披露された。 イベントの後半では、五代氏自身も経験が無いというライブでの生歌唱を披露。ピアニストのJaXon氏による演奏と共に「夜霧よ今夜も有難う」「粋な別れ」を歌い、最後に歌った「わが人生に悔いなし」では曲間で「裕次郎さんありがとうございました」と述べ、胸に込み上げてくるものを押さえながらも歌い切った。 今回の初歌唱にあたり五代氏は、「裕次郎さん所縁の場所で、どこか裕次郎さんと一緒に歌わせて頂いたような気持ちになりました。このイベントで裕次郎さんの作品の重さや楽曲の多さを知り、改めて凄いことをされた方から名前を頂いたことを強く実感いたしました」と、噛みしめる様に話し「これから何年生きていくか分かりませんが、もっと裕次郎さんの歌を練習し様々な形で日本の宝である“石原裕次郎”を次世代に伝承してければと思います」と、今後への思いを語った。 尚、今回のイベントをプロデュースし、構成、MCを務めた佐藤利明氏による裕次郎トリビア満載の動画番組「石原裕次郎アワー」をはじめ、裕次郎が残した500曲以上の楽曲を聴くことが出来る石原裕次郎公式ファンサイト「裕次郎倶楽部」(月額550円:税込)や、Amazon Prime Video「日活+(プラス)」(月額390円:税込)にて、“昭和の大スター石原裕次郎”が残した数々の名曲や名作を定額サービスにて楽しむことが出来る。また、次回の上映会イベントが12月29日に俳優の小野武彦氏を迎え同所にて開催されることも発表された。