宮世琉弥が明かす、地元・宮城への想いと躍進中の心境「内心では常に不安な気持ちと闘っています」
――写真集のタイトルが「Anew -宮城から世界へ-」ですが、このタイトルにされた理由を教えてください。 宮世:たくさんの候補がある中でも、この「Anew」を選んだのは今の自分にピッタリだと思ったんです。本来の「新たに」という意味だけではなく色んな想いをこめられると思っていて。これから様々な場所へと出発して行く、謙虚な気持ちをこれからも大切にしていきたいと思っていたんです。 ――謙虚な気持ち、ですか。 宮世:今回の写真集の撮影も、すごく謙虚な気持ちで向き合いました。ロサンゼルスで撮影させていただけたことも、色んな方から「すごい」と言っていただくことが多かったんです。だから写真集で自分がL.A.に連れてきていただけたことは改めてありがたいことだと思いました。 ――2024年は主演ドラマ、映画が公開されるなど、ご自身でも活躍を実感する一年だったと思いますが、現在の心境はいかがですか? 宮世:「常に自信がありそう」と言われることが多いんですが、実は全くないんです。内心では常に不安な気持ちと闘っています。もちろん、手応えを感じることもあるのですが、いただいたお仕事のひとつひとつに全力で取り組んでいくことで、その不安は消えていくだろうと信じて、作品に臨ませていただくようにしています。20歳の自分が主演をさせていただけていることに改めてありがたさを感じています。 ――宮世さんの芸名の由来でもある「-宮城から世界へ-」という言葉をサブタイトルにしている点も、初心を忘れない謙虚さを感じます。 宮世:特に今年は海外で撮影させていただいた写真集を出せるということ、Netflixドラマが海外で配信されたことなど、徐々に色んなところで自分の活動が海外に届けられるようになっていたことを実感していて。今までも「宮城から世界へ行く」という想いを大切にしていましたが、それにふさわしい活動ができたことが嬉しいです。 ――ブレイクするとどうしても浮き足立つと思うのですが、宮世さんはそうなっても、ブレない印象があります。 宮世:最終的には僕の活動の全ては「宮城県のことを知ってほしい」という想いがあるんです。いろんな人に僕をきっかけに「宮城ってこういうところがあるんだ」と知ってもらう機会に繋がればいいなと思っています。それは俳優業でも音楽業も、そしてこれからやっていきたいと思っている監督業も、表現方法が違うだけで根本は同じなので、目標は変わらないですし、流されることなく進んでいきたいです。
リアルサウンドブック編集部