籠池被告「『いい土地だから進めて』確かに言った」接見した野党議員が会見
森友学園をめぐる一連の問題に関して、野党3党の国会議員が23日午後、同学園前理事長の籠池泰典被告と大阪拘置所で接見した。
接見後にぶら下がり取材に応じた希望の党の今井雅人氏と共産党の宮本岳志氏によると、籠池被告は、財務省改ざん前の決裁文書に記述のあった安倍首相夫人・昭恵氏からの「いい土地ですから前に進めてください」との発言について、「確かにそう言った。間違いない」と語った。この発言は、2014年4月25日に大阪府豊中市の小学校建設予定地に昭恵氏を連れて行った際のもので、会話の流れの中で出たという。 また、小学校の棟上げ式について「日にちまでは詰めていないが、棟上げ式には行くと昭恵氏から話があった」といい、「貸し付けの時も含めて、昭恵氏には何回かまとめてこういう状況になっていると報告している」と話していたという。 今井氏は「籠池被告の発言が事実だとすれば、昭恵氏に取り引きのことはずっと報告がいっていてご存知だったのではないか。関与していたんじゃないかと感じた」と語り、昭恵夫人付きだった谷査恵子氏と合わせて、国会で話を聞く必要があると述べた。 大阪拘置所に勾留されている籠池氏は「寒くて少ししもやけができている」状態だったものの、元気そうで顔色も良かったという。8か月という籠池被告の勾留期間について、今井氏は「ここまで長期勾留になっている合理的理由はあるか、正直疑問に思っている。証拠隠滅や逃亡の可能性は見受けられない」と語った。