谷垣禎一氏の後継、逆風はねのけ盤石の選挙戦 自民の本田太郎氏が3選確実 京都5区
衆院選は27日、投開票が行われ、京都5区では自民の本田太郎氏が3度目の当選を確実にした。党派閥のパーティー収入不記載事件に絡む「政治とカネ」の問題で逆風が吹き荒れる厳しい戦いとなったが、「京都府北部に誇りと元気を！」を合言葉に、5市2町と広いエリアをくまなく回り、支持を広げた。 【写真】自転車事故で重傷を負い、車いす生活となって以来、初めて公の場で歩く姿を披露する谷垣禎一氏 選挙戦では外務政務官を務めるなどした2期7年の実績をアピール。「人口が減っていき、寂しい状況が続いている。地方の成長があってこそ日本が成長する」と述べ、災害時の利用を見据えた高速道路網の充実や、食料自給率のアップに向けた農林水産業の振興を訴えた。 党を直撃した政治とカネの問題でも丁寧な説明を繰り返し、有権者の信頼回復に努めた。また地方議員らと連携して引き締めを図り、選挙戦序盤から優位に立った。 党総裁を務めた谷垣禎一氏が長く議席を守るなど、保守色が強い府北部地域。同氏の後継として平成29年の衆院選から議席を守ってきた本田氏が、今回も盤石の選挙戦を展開した。（入沢亮輔）
