恩塚監督（右端）とともに、練習を行うバスケット女子日本代表選手（３０日、都内で）

　パリ・オリンピックに出場するバスケットボールの女子日本代表が６月３０日に都内で強化合宿の練習の一部を公開した。 【写真】バスケ日本代表男女の新ユニホーム

　すでに１２人の代表メンバーを発表している恩塚亨監督は記者会見で「（チームの基本理念の）『走り勝つシューター軍団』を高い水準で表現できるメンバー。勝ちから逆算して必要な選手を選んだ。年齢も実績も重視していない」などと選考方針を語った。

　日本は１次リーグで、東京五輪金メダルの米国、前回東京五輪の準々決勝で１点差で勝利したベルギー、高さのあるドイツと同じＣ組に入った。７月２９日の初戦で米国と対戦する。

　東京五輪で銀メダルを獲得し、パリでは２大会連続のメダルが期待される。恩塚監督は「足を使って戦い、（プレーの）連続性を発揮できる。そして全員が３点シュートを打てるという日本の強みを発揮し、相手の高さやフィジカルの強さなどを乗り越える」と意気込みを語った。

　パリ五輪代表には、３大会連続出場となる高田真希（デンソー）、町田瑠唯（富士通）、宮沢夕貴（同）らが選ばれ、東京五輪の３人制代表だった山本麻衣（トヨタ自動車）、馬瓜ステファニー（サラゴサ）を含め、全員が五輪経験者。

　東京五輪で司令塔として活躍した町田は練習後、初戦の米国戦に向けて「日本のスピードと運動量、チームバスケットなど、相手が嫌がることを４０分やり続ければ勝てる」と自信ものぞかせた。