発想は“ダイナミック”に! 創設初のJ1の舞台に運営面で挑むファジアーノ岡山・森井悠社長【岡山】
各界のキーマンに2025年の決意や抱負を聞く新春インタビュー。1月7日は、2025年、クラブ史上初めてJ1の舞台に挑むサッカー・ファジアーノ岡山の森井悠社長(42)です。 2025年、創設21年で初めて国内最高峰リーグJ1の舞台に挑むファジアーノ岡山。森井悠社長は24年、就任1年目でJ1昇格という歴史的な1年を迎えました。 (森井悠社長) 「すごく多くの人がこの昇格へのイベントに一緒に参加をしてくれたと思っている。それはすごく心強くて、1人の力ではどうしようもならないものが、多くの人の力を結集すると大きな力になって、目標を解決し、達成できる。そういう力になるということを改めて感じた。本当に岡山のポテンシャル、そして力を大きく感じた」 2025シーズンは2月15日の開幕から12月までに38試合を戦い、その半分がホームの岡山で行われます。シーズンパスの売り上げはこれまで3000枚ほどだったのが既に、約2倍の6000枚を超えていて、多くのホームゲームで満席となる見込みです。シーズンを通して岡山に大きなにぎわいが生まれることが予想されます。 (森井悠社長) 「今のシーズンチケットの売れ行きでは、全試合満席は達成できるかもしれない。一方で、毎試合完売にということは、見たくても見られない人が出てしまう。多くの人に観戦してもらうためにどうしたらいいか考えなければならない」 目標はJ1に定着させること。そのためにはクラブの規模を拡大させる必要があります。 まずは資金力、ファジアーノは2025年度の営業収入を28億円と見込んでいますが、J1の平均は約50億円。現在700以上あるスポンサーの数を増やし、いち早く40億円を達成したいと森井社長は考えています。 (森井悠社長) 「J1に定着し続けることが現時点では大きな目標。残留が非常に難しいことは間違いないがそういった中でチャレンジをしていく、そんなチーム運営をしていきたい」 そして、もう一つはスタジアムの問題です。J1の試合の平均観客動員数は2万人を超えていますが、現在のスタジアムの収容人数は最大1万6500人。専用スタジアムの新設を働きかけていく必要があります。 (森井悠社長) 「スタジアムや岡山県に対していろいろと相談していく中で、(普及へ)新しい取り組みも必要で、他クラブを参考にしながら、他競技も含めていろいろなイベントを参考にして実現できたら」 ファジアーノのJ1開幕戦は2月15日。ホームで京都サンガと対戦します。クラブとして大きな節目となるシーズンが始まります。 (森井悠社長) 「発想自体がもっとダイナミックにならなければならない。今までは正直J1に行くことが夢だった。それがいつしか目標になって、今それを手に掴んで、今年臨むことに。今の現状をしっかり捉えながら、ダイナミックな発想を持って、力を合わせて、さらにこのJ1の舞台を大きな機会としていろんなことがまた岡山で変わっていく。クラブの中で成長する速度が上がっていく。そんな年にしたい」
岡山放送